Citrix NetScaler ADC/Gateway の脆弱性 CVE-2024-8534/8535 が FIX:ただちにパッチを!

Citrix NetScaler ADC and Gateway Vulnerabilities Put Organizations at Risk

2024/11/12 SecurityOnline — Citrix が発行したのは、アプリケーション配信およびセキュリティ・サービスを提供する、NetScaler ADC/Gateway に影響を及ぼす、2件の脆弱性を警告するセキュリティ情報である。脆弱性 CVE-2024-8534/CVE-2024-8535 の悪用に成功した攻撃者は、サービスの中断や、機密情報への不正アクセスの可能性を得る。

脆弱性 CVE-2024-8534 はメモリ・セーフティに関するものであり、メモリ破損やサービス拒否につながる可能性がある。影響を受けるシステムに対して、特別に細工されたリクエストを送信することで、この脆弱性を悪用する攻撃者により、システムのクラッシュや停止が生じる恐れがある。この脆弱性の CVSS v4.0 ベース・スコアは、8.4 という高い値を示している。

脆弱性 CVE-2024-8535 は、認証済のユーザーによる、意図しない機能へのアクセスを可能にする、認証バイパスの脆弱性である。この脆弱性を悪用する攻撃者は、アクセスが許可されていない機能や機密データに対する、アクセスを得る可能性がある。この脆弱性の CVSS v4.0 ベース・スコアは 5.8 という、Medium レベルの深刻度を示している。

これらの脆弱性は、NetScaler ADC/Gateway の、以下のバージョンに影響を及ぼす:

  • NetScaler ADC and NetScaler Gateway 14.1 BEFORE 14.1-29.72
  • NetScaler ADC and NetScaler Gateway 13.1 BEFORE 13.1-55.34
  • NetScaler ADC 13.1-FIPS BEFORE 13.1-37.207
  • NetScaler ADC 12.1-FIPS BEFORE 12.1-55.321
  • NetScaler ADC 12.1-NDCPP BEFORE 12.1-55.321

すでに Citrix は、NetScaler ADC/Gateway の更新バージョンをリリースし、これらの脆弱性に対処している。システムを攻撃から保護するために強く推奨されるのは、関連するアップデートを可能な限り早急にインストールすることである。

その一方で Citrix は、これらの脆弱性のリスクを軽減するために、以下の手順を実行することも推奨している。

  • コンフィグレーションを確認して、これらの脆弱性の影響を受ける機能の、使用に関する有無を確認する。
  • NetScaler ADC/Gateway アプライアンスへのアクセスを、信頼できるユーザーとデバイスのみに制限する。
  • システムの監視により、疑わしいアクティビティなどを検出する。

Citrix が管理する、クラウド・サービスまたは Adaptive Authentication を使用しているユーザーは、これらの脆弱性の影響を受けないため、以下なる対応も不要である。

NetScaler ADC/Gateway を使用している、組織に対して強く推奨されるのは、Citrix Web サイトにアクセスして一連の脆弱性の詳細を確認し、最新のアップデートをダウンロードすることだ。