Firefox continues Manifest V2 support as Chrome disables MV2 ad-blockers
2025/02/25 BleepingComputer — Mozilla の新たな約束は、Manifest V3 と並行した Manifest V2 エクステンションのサポートの継続であり、ブラウザ上での自由な選択をユーザーに提供するものである。
Manifest V3 は、Google が開発したブラウザ・エクステンションの仕様であり、過度に許容度の高いネットワーク・リクエストと、リモート・コンテンツの読み込みを制限することで、Web ブラウザのアドオン機能の安全性を保つものである。
しかし、その意図に反して、広告ブロッカーなどの特定のアドオンに制限を設け、それらの効果を低下させる可能性が、Manifest V3 にはある。

Manifest V3 の施行が進むにつれて、それと互換性のないエクステンションがブラウザ上で無効化され、リスクよりも機能性を優先するという選択肢を、ユーザーは奪われていく。
先週末に BleepingComputer によって確認された無効化の事例は、Chrome ウェブストアで 3,800 万回以上ダウンロードされている、uBlock Origin 広告ブロッカーに対するものだった。

多くの広告ブロッカーが Manifest V3 に移行しているが、それらの機能である、ターゲット・コンテンツの検出とブロックの能力は低下している。
Microsoft Edge/Mozilla Firefox/Apple Safari は MV3 を採用しているが、独自の実装変更を加えているため、セキュリティ強化のメリットを提供しながら、自由な操作をユーザーに許している。
ただし、従来からの古いアドオンにおいては、MV2 のサポートが唯一の方法であるため、今日の発表で Firefox は、近い将来においてもサポートを継続すると、改めて強調した。
Mozilla は、「一部のブラウザーは Manifest V2 を完全に廃止しているが、Firefox では Manifest V3 と並行して V2 もサポートする。具体的には、MV3 と MV2 に対応する API である、”blockingWebRequest” と “declarativeNetRequest” を継続してサポートし、uBlock Origin などのエクステンションが、通常どおりに機能し続けるようにする」と述べている。
このサポートの継続期間について、Mozilla は明言していないが、ユーザーのプライバシーとセキュリティを強化する強力なアドオンがある限り、Mozilla は Manifest V2 のサポートを延長するという理由を持ち続けるはずだ。
Mozilla は、これは自社のマニフェストである Principle 5 の、順守の問題であると述べている。この Principle 5 には、「個人はインターネットとインターネット上での自身のエクスペリエンスを形作る能力を持つべきだ」と記されている。
2022年11月の時点で、Firefox に MV3 が導入されたときに、2023年末に向けて MV2 の廃止を評価すると、Mozilla は述べていた。
その後の 2024年3月に Mozilla は、技術的および実際的な複雑さが生じたことで、近い将来に MV2 を廃止する予定は無くなったと宣言した。
最新の発表は、この約束を更新するものであり、ユーザーが Manifest V2 アドオンを引き続き自由に使用できる、数少ない Web ブラウザーの1つとして、Firefox を維持していくことになる。
Google Chrome や Microsoft Edge が Manifest V3 への移行を進める一方で、Mozilla は V2 のサポート継続を発表しました。Google の V3 導入により、エクステンションの自由度が制限される中で、この決定は、ユーザーにとっては選択肢を広げる朗報であると言えます。よろしければ、以下の関連記事も、ご参照下さい。
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2024/06/01:Manifest V3 移行:広告ブロッカー V2 対応は無効化
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