2025/03/28 SecurityOnline — appleple が開発した Web コンテンツ管理システム a-blog cms に、深刻なセキュリティ脆弱性が発見された。日本の JPCERT/CC は、脆弱性 CVE-2025-31103 について、信頼されていないデータに対する不適切なデシリアライゼーションの欠陥だと強調している。この欠陥は、影響を受けるバージョンのソフトウェアを実行している Web サーバに、深刻なリスクをもたらす。

脅威の詳細
この脆弱性は、信頼できないデータに対する、a-blog cms の処理方法に起因する。特別に細工されたリクエストが、攻撃者により処理されることで、この弱点は悪用される。攻撃に成功した攻撃者は、製品が稼働しているサーバに任意のファイルを保存できるようになる。その結果は深刻であり、サーバ上での任意のスクリプト実行のために悪用される可能性がある。このレベルのアクセスは、Web サイトの改竄/データ窃取に加えて、サーバの完全な侵害につながる可能性がある。
影響を受けるバージョン
この脆弱性の影響が及ぶ範囲は、a-blog cms の以下のバージョンである:
- a-blog cms バージョン 3.1.37 未満
- a-blog cms バージョン 3.0.41 未満
- a-blog cms バージョン 2.11.70 未満
- a-blog cms バージョン 2.10.58 未満
- a-blog cms バージョン 2.9.46 未満
- a-blog cms バージョン 2.8.80 未満
a-blog cms の開発者は、「現在はサポートが終了している、バージョン 2.7 以前のバージョンも影響を受けるので。注意が必要だ」と述べている。
実際の悪用
この脆弱性を悪用する攻撃が、a-blog cms Ver.2.8.x シリーズ以降で確認されていると、同社は述べている。つまり、この脆弱性を積極的に悪用する、脅威アクターの存在が確認されているわけであり、即時の対応が不可欠となっている。
緩和策と解決策
主となる解決策は、a-blog cms の開発者が提供する情報に従って、最新バージョンへとソフトウェアを更新することだ。それにより、最新のパッチが適用されるため、この脆弱性が解消され、Web サーバが保護される。
なお、速やかな更新が不可能な場合には、この脆弱性の影響を軽減するための回避策の適用が、開発者から推奨されている。
結論
a-blog cms の脆弱性 CVE-2025-31103 は、Web サーバに重大なリスクをもたらすものだ。想定される任意のファイル保存とスクリプト実行により、壊滅的な結果が生じる可能性がある。
サイト管理者とセキュリティ・チームに強く推奨されるのは、a-blog cms インストールの更新もしくは、推奨される回避策の適用により、システムを悪用から保護することである。すでに攻撃が確認されているという現実により、この状況の緊急性が強調されている。
a-blog cms の脆弱性 CVE-2025-31103 ですが、JVN には「The developer states that attacks exploiting the vulnerability has been observed on a-blog cms Ver.2.8.x series or later」と明記されています。ご利用のチームは、十分に ご注意ください。
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