Chrome 135 がリリース:CVE-2025-3066 などを含む 14件の脆弱性に対処

Chrome 135: 14 Security Fixes, High-Severity CVE-2025-3066 Flaw Patched

2025/04/02 SecurityOnline — Google Chrome チームは、Windows/macOS/Linux の Stable チャネルで Chrome 135 を正式にリリースし、数十億人のユーザーに対して、セキュリティ強化/バグ修正/コード改善などを提供している。このアップデートには、14 件のセキュリティ修正が取り込まれているが、その一部は、外部の研究者たちにより特定されたものだ。

今回のアップデートで重要とされる脆弱性 CVE-2025-3066 は、Chrome のナビゲーション・システムに存在する深刻度の高い解放後メモリ使用の欠陥であり、セキュリティ研究者である Sven Dysthe (@svn-dys) により発見されものだ。

現時点において Google は、技術的な詳細を公開していないが、大半のユーザーがパッチを適用するまの時間を確保するための慣行である。この種類のバグは、他の欠陥と組み合わされた場合において、リモート・コード実行やサンドボックス・エスケープを可能にするため、危険な脆弱性としてみなされる。

Chrome 135 で対処された、その他の脆弱性の一覧を、以下に示す。

CVE IDSeverityComponentResearcherReward
CVE-2025-3066HighNavigationsSven Dysthe (@svn-dys)[TBD]
CVE-2025-3067MediumCustom TabsPhilipp Beer (TU Wien)$10,000
CVE-2025-3068MediumIntentsSimon Rawet$2,000
CVE-2025-3069MediumExtensionsNDevTK$1,000
CVE-2025-3070MediumExtensions (Input Validation)Anonymous$1,000
CVE-2025-3071LowNavigationsDavid Erceg$2,000
CVE-2025-3072LowCustom TabsOm Apip$1,000
CVE-2025-3073LowAutofillHafiizh$500
CVE-2025-3074LowDownloadsFarras Givari$500

一連の問題の深刻度は様々だが、ナビゲーション/エクステンション/ダウンロード/入力検証などの、ブラウザのコア機能に分布している。これらの脆弱性は、ブラウザの整合性の侵害を狙う攻撃者が、頻繁に狙うコンポーネントに存在する。

すでに展開されているアップデートでは、Linux Chrome 135.0.7049.52 および、Windows/Mac Chrome 135.0.7049.41/42 が提供されている。これらの脆弱性から保護するために、以下の手順に従ってほしい:

  • Chrome を開く
  • Settings → About Chrome へ移動
  • Chrome による自動的なアップデート確認が行われ、新たな Chrome 135 インストールされる