Apache Parquet Java の脆弱性 CVE-2025-30065 (CVSS 10) が FIX:任意のコード実行の恐れ

CVE-2025-30065 (CVSS 10): Critical Vulnerability Discovered in Apache Parquet Java

2025/04/02 SecurityOnline — 広く使用されている OSS のカラム指向データファイル形式である Apache Parquet に、深刻なセキュリティ脆弱性が存在することが判明した。この脆弱性は、Apache Parquet Java ライブラリを使用するシステムに対して、深刻なリスクをもたらす。

Apache Parquet は、効率的なデータの取得/保存を目的として設計されている。高性能な圧縮およびエンコード方式で知られており、複雑なデータを一括で処理するケースに適している。また、多数のプログラミング言語と分析ツールをサポートするため、広く採用されている。

Apache Parquet Java ライブラリに存在する脆弱性 CVE-2025-30065 の、CVSS スコアは 10.0 となっている。

CVE-2025-30065:Apache Parquet Java の任意のコード実行

この脆弱性は、parquet-avro モジュール内に存在しする。 Parquet ファイルのメタデータから、Avro スキーマを読み取る際に、任意のコード実行が可能となる。簡単に言うと、攻撃者が Parquet ファイルを作成し、Apache Parquet Java ライブラリの脆弱なバージョンで処理すると、システム上で任意のコードが実行される。

影響を受ける Apache Parquet Java のバージョンは、以下のとおりである:

Apache Parquet Java 1.15.0 以下

システム上での任意のコード実行が達成されてしまうと、深刻な結果を招く可能性が生じる。攻撃者は、以下のようなアクションを可能にする:

  • 影響を受けるシステムの完全な制御
  • 機密データの窃取
  • マルウェアのインストール
  • サービスの妨害

Apache Parquet Java のユーザーに対して、強く推奨されるのは、バージョン 1.15.1 へと向けた速やかなアップグレードである。この バージョン 1.15.1 には、脆弱性 CVE-2025-30065 に対処する、修正が取り込まれている。