Webmin の脆弱性 CVE-2025-2774 が FIX:Root-Level の権限昇格

CVE-2025-2774: Webmin Vulnerability Allows Root-Level Privilege Escalation

2025/05/04 SecurityOnline — Unix 系サーバや各種サービスの管理に利用され、世界中で年間約 100万件も導入される、人気の Web ベース・システム管理ツール Webmin に、深刻なセキュリティ脆弱性が存在することが判明した。この脆弱性を悪用するリモートの攻撃者は、権限を昇格させ、影響を受けるシステムから大半の制御を奪い取るとされる。

この CRLF インジェクションの脆弱性 CVE-2025-2774 (CVSS:8.8) により、権限昇格が引き起これる可能性が生じる。根本的な問題は、Webmin の CGIリクエストの処理にあり、CRLF シーケンスの適切な無効化の欠如に起因する。

この適切な処理の欠如を悪用する攻撃者は、特定のリクエストに対して CR 復帰文字と LF 改行文字を挿入し、サーバの応答を操作できる。この脆弱性が悪用されると、攻撃者は権限昇格達成し、ルート権限での任意のコード実行の可能性を得る。つまり、攻撃者は、標的サーバに対する最高レベルの制御権を取得し、データ漏洩/システム侵害などの、悪意のアクティビティを引き起こすとされる。

この脆弱性の影響は深刻である。Webmin は、重要サーバ機能の管理に広く使用されているため、この脆弱性が悪用されると、攻撃者は、以下のことを達成するとされる:

  • サーバの完全な制御
  • システム・コンフィグの変更
  • マルウェアのインストール
  • 機密データへのアクセス
  • サービスの妨害

すれに、この脆弱性は、Webmin のバージョン 2.302 で修正されている。ユーザーに対して強く推奨されるのは、このバージョンへと速やかにアップデートし、悪用のリスクを軽減することだ。

すべての Webmin ユーザーに対しては、以下の対応が強く推奨される:

  • Webmin のバージョン 2.302 への迅速なアップデート
  • システム・ログ上の不審なアクティビティの確認
  • 最小権限の原則やネットワーク・セグメンテーションなどの、強力なセキュリティ対策実施