Multiple QNAP Flaws Allow Remote Attackers to Hijack User Accounts
2025/06/09 gbhackers — QNAP 製の NAS デバイス/クライアント間でファイルの同期を担う QNAP Qsync Central に、2件の深刻な脆弱性が発見された。これらの脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、機密データへの不正アクセスや悪意のコード実行の可能性を手にする。

技術的概要
- CVE-2025-22482
- タイプ:外部制御のフォーマット文字列の使用の脆弱性
- 影響:この脆弱性の悪用に成功し、ユーザー・アクセス権を取得したリモートの攻撃者は、秘密データの取得/メモリ改竄などの可能性を手にする。
- 技術的な詳細:
printfやsprintfなどの関数へのユーザー入力が、フォーマット文字列として使用されることで、メモリ操作が可能になる。その結果として、メモリ改竄/情報漏洩/任意のコード実行などが引き起こされる可能性がある。
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- CVE-2025-29892
- タイプ:SQL インジェクション
- 影響:この脆弱性の悪用に成功した、ユーザー権限を持つリモートの攻撃者は、SQL コマンドを不正に実行することで、任意コード実行やコマンド・インジェクションの可能性を手にする。
- 技術的な詳細:この脆弱性は、SQL クエリで使用される前のユーザー入力が、適切にサニタイズされないことに起因する。その結果として、攻撃者に悪意の SQL ステートメントの注入を許す恐れがある。
いずれの脆弱性も、攻撃者にとっての前提は、ユーザー・レベルのアクセス権を持っていることである。しかし、侵入後の影響は極めて重大であるため、速やかなパッチの適用が推奨される。
リスク評価と CVSS スコア
CVSS (Common Vulnerability Scoring System) とは、ユーザー組織が脆弱性対応の優先度を見極めるために、各脆弱性に数値スコアを割り当てるものだ。
QNAP Qsync Central の脆弱性の評価結果は次のとおりだ:
| Vulnerability ID | CVSS v3.0 Base Score | CVSS v4.0 Base Score | Qualitative Severity | Description |
|---|---|---|---|---|
| CVE-2025-22482 | Not formally listed | Not formally listed | High (per SecAlerts) | Format string vulnerability: data/memory exposure if user access obtained. |
| CVE-2025-29892 | 9.8 (Critical) | 8.7 (High) | Critical/High | SQL injection: remote code execution if user access obtained. |
対策と修正方法
すでに QNAP は、Qsync Central バージョン 4.5.0.6 (2025年3月20日リリース) 以降で、これらの脆弱性を修正している。すべてのユーザーに推奨されるのは、速やかにアップデートを行い、システムを保護することである。
Qsync Central のアップデート手順:
- QTS または QuTS hero に管理者としてログインする。
- App Center を開く。
- 検索ボックスに “Qsync Central“ と入力して、Enter キーを押す。
- [更新] をクリックする。
- ※ Qsync Central がすでに最新の状態の場合は、[更新] ボタンは表示されない。
- [OK] をクリックして更新を確認する。
- システムにより、アプリケーションが更新される。
その他の推奨事項:
- 不正アクセスを監視する:ユーザー・アクセス・ログを定期的に確認し、不審な活動を監視する。
- 権限の制限: ユーザーに、そのロールに必要な、最小限の権限のみを与えるように制限する。
- 重要なデータ・バックアップ: 潜在的なインシデントから回復するために、最新のバックアップを維持する。
まとめ
これらの脆弱性が浮き彫りにするのは、広く使用されているファイル同期ソリューションにおける継続的なリスクである。ユーザーに推奨されるのは、アップデートを速やかに適用し、リスクを軽減することである。
謝辞:
- CVE-2025-22482:Searat and izut
- CVE-2025-29892:coral
改訂履歴:
V1.0 (June 07, 2025) – Published
添付ファイル:
- CVE-2025-22482.json
- CVE-2025-29892.json
Qsync Central のユーザーは、これらの脆弱性を最優先事項として扱い、すべてのインスタンスをバージョン 4.5.0.6 以降に更新すべきである。パッチの適用を怠った場合には、重大なデータ損失や不正アクセス、法的リスクに直面する可能性がある。
Qsync Central で発見された脆弱性は、外部制御のフォーマット文字列と SQL インジェクションという、かなり深刻なものです。任意のコード実行にまで至るとされていますので、ご利用のチームは、十分に ご注意ください。よろしければ、QNAP で検索も、ご参照ください。
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