Kibana Vulnerabilities Expose Systems to SSRF and XSS Attacks
2025/11/13 gbhackers — Elastic が公表したのは、Kibana の Origin 検証のエラーに対応するセキュリティ・アドバイザリである。このエラーにより、システムがサーバサイド・リクエスト・フォージェリ (SSRF) 攻撃にさらされる可能性がある。この脆弱性 CVE-2025-37734 は Kibana の複数バージョンに影響を与えており、それらのデプロイメントに対する速やかなパッチ適用が求められている。

脆弱性の詳細
このセキュリティ上の欠陥は、Elastic Kibana の Observability AI Assistant コンポーネントの不適切な Origin 検証に起因する。偽造 Origin HTTP ヘッダーを作成する攻撃者は、検証を回避して SSRF を引き起こし、保護されている内部のシステムやサービスへの不正リクエストを実行できる。
Observability AI Assistant が Origin ヘッダーを十分に検証せずに処理することで、この脆弱性は発生する。その結果として引き起こされるものには、データ漏洩/内部リソースへの不正アクセス/ネットワーク内での横方向移動 (ラテラル・ムーブメント) などがある。
| CVE ID | Vulnerability | Affected Versions | CVSS Score | Fixed Versions |
|---|---|---|---|---|
| CVE-2025-37734 | Origin Validation Error (SSRF) | Kibana 8.12.0–8.19.6, 9.1.0–9.1.6, 9.2.0 | 4.3 (Medium) | 8.19.7, 9.1.7, 9.2.1 |
この脆弱性が影響を及ぼす範囲は、Kibana の複数バージョンにわたるデプロイメントである。具体的に言うと、Kibana 8.12.0〜8.19.6/9.1.0〜9.1.6/9.2.0 を実行する環境がリスクにさらされる。ただし、その影響は Observability AI Assistant 機能を使用しているデプロイメントに限定される。
Elastic の公式セキュリティ発表によると、この脆弱性の CVSS スコアは 4.3 Medium と評価されており、攻撃に必要な権限は低く、ユーザー操作も不要なため、ネットワーク・アクセス権を持つ脅威アクターであれば、比較的容易に悪用が可能となる。
Elastic は、この脆弱性に対処するセキュリティ・アップデートを、3つのメジャー・リリースにより提供している。したがって、組織にとって必要なことは、現在使用しているデプロイメント・バージョンに応じて、バージョン 8.19.7/9.1.7/9.2.1 へと早急にアップグレードすることである。
なお、Elastic Cloud Serverless ユーザーは既に保護されている。Elastic の CD (Continuous Deployment) モデルにより、この脆弱性は公開前に修正されているため、サーバレス環境への影響の可能性は低減されている。
セキュリティ・チームにとって必要なことは、影響を受ける Kibana インスタンスをパッチ適用済みバージョンへと優先的にアップグレードすることだ。なお、迅速なアップグレードが不可能な場合には、Observability AI Assistant の一時的な無効化が、緩和策として推奨される。
管理者が必要とするのは、アクセスログの監査と、悪用の可能性を示す不審な Origin ヘッダーや異常なサーバ・リクエストの監視である。この予防的なアプローチにより、重大な損害が発生する前に潜在的な侵害を特定できる。
この脆弱性は、Kibana の Observability AI Assistant が、Origin ヘッダーを十分に検証せずに処理してしまうことに起因します。そのため、攻撃者は偽造したヘッダーを使って SSRF を引き起こし、内部システムへの不正アクセスを可能にします。通常では外部から到達しないはずのリクエストが、内部ネットワークへ入り込むため、きわめて深刻な事態が生じると、この記事は指摘しています。ご利用のチームは、ご注意ください。よろしければ、Kibana で検索も、お試しください。
You must be logged in to post a comment.