NVIDIA GPU Display Driver の複数の脆弱性が FIX:コード実行と権限昇格の恐れ

NVIDIA GPU Display Driver Vulnerabilities Allows Code Execution and Privilege Escalation

2026/01/30 CyberSecurityNews — NVIDIA が公開したのは、GPU Display Driver、vGPU Software/HD Audio Component に影響を及ぼす、複数の深刻な脆弱性に対処する重大なセキュリティ・アップデートである。これらの脆弱性を悪用する攻撃者は、影響を受けるシステム上で任意のコードを実行し、権限昇格を可能にする恐れがある。

2026年1月28日に公開された一連の脆弱性が影響を及ぼす範囲は、Windows および Linux プラットフォーム上の GeForce/RTX/Quadro/NVS/Tesla 製品群である。

Use-After-Free および Integer Overflow の脆弱性

最も深刻な脆弱性として挙げられるのは、Windows Display Driver に存在する use-after-free の脆弱性 CVE-2025-33217 と、カーネルモード・レイヤー (nvlddmkm.sys) における integer overflow の脆弱性 CVE-2025-33218 である。

これらの 2 件の脆弱性は、いずれも CVSS スコア 7.8 を持ち、低レベル権限の脅威アクターであっても悪用が可能である。それにより、脆弱性を悪用するローカルの攻撃者は、悪意のコードを実行し、権限昇格/データ改竄/サービス拒否/機密情報漏洩などを引き起こす可能性を得る。

これらの脆弱性は、セキュリティ研究者 Kentaro Kawane により発見されたものである。

CVE IDComponentPlatformCVSS ScoreCWEImpact
CVE-2025-33217Display DriverWindows7.8CWE-416Code execution, privilege escalation, data tampering, DoS, information disclosure
CVE-2025-33218Display Driver (nvlddmkm.sys)Windows7.8CWE-190Code execution, privilege escalation, data tampering, DoS, information disclosure
CVE-2025-33219Kernel ModuleLinux7.8CWE-190Code execution, privilege escalation, data tampering, DoS, information disclosure
CVE-2025-33220Virtual GPU ManagervGPU7.8CWE-416Code execution, privilege escalation, data tampering, DoS, information disclosure
CVE-2025-33237HD Audio DriverWindows5.5CWE-476Denial of service

Linux Display Driver も、NVIDIA カーネル・モジュールにおける integer overflow 脆弱性 CVE-2025-33219 の影響を受ける。この脆弱性は、R590/R580/R570/R535 などの複数のリリース・ブランチで、脆弱なドライバ・バージョンを実行している Linux ベースのシステムにリスクをもたらす。

この脆弱性は Sam Lovejoy および Valentina Palmiotti により報告された。

vGPU およびクラウド・ゲーミング基盤への影響

vGPU ソフトウェア展開に影響を及ぼす脆弱性 CVE-2025-33220 により、NVIDIA の仮想化基盤は脅威にさらされている。このヒープメモリの use-after-free 脆弱性が悪用されると、悪意のゲスト仮想マシンによる基盤ハイパーバイザへの侵害が可能となる。

この問題により、XenServer/VMware vSphere/Red Hat Enterprise Linux KVM/Ubuntu プラットフォームを実行する、エンタープライズ仮想化環境に影響が生じる可能性がある。

同様の仮想化技術を使用する NVIDIA Cloud Gaming プラットフォームも、2025年11月以前においては、ゲスト・ドライバーおよび Virtual GPU Manager コンポーネントが CVE-2025-33219 の影響を受けていた。

NVIDIA がユーザーに対して強く推奨するのは、NVIDIA Driver Downloads Portal および vGPU/Cloud Gaming 環境向けの NVIDIA Licensing Portal を通じて、修正済みドライバ・バージョンへと速やかにアップデートすることだ。

Windows ユーザーのケースでは、使用しているブランチに応じて、ドライバ・バージョン 591.59 (R590)/582.16 (R580)/573.96 (R570)/539.64 (R535) へとアップグレードする必要がある。

Linux ユーザーのケースでは、対応するバージョンである 590.48.01/580.126.09/570.211.01/535.288.01 へと速やかにアップデートし、一連の深刻なセキュリティ・リスクを軽減する必要がある。