Chrome の脆弱性 CVE-2026-3061/3062/3063 が FIX:深刻度 High のメモリ破壊

Google Chrome Emergency Security Update Patches Three High-Severity Vulnerabilities

2026/02/24 CyberSecurityNews — Google が公開したのは、Chrome ブラウザ向けの緊急セキュリティ更新である。Windows/macOS 向けにバージョン 145.0.7632.116/145.0.7632.117 が提供され、Linux 向けにバージョン 145.0.7632.116 が提供される。このアップデートは、重大リスクをもたらす 3 件の高深刻度の脆弱性 CVE-2026-3061/3062/3063 に対処するものであり、今後の数日から数週間にかけ段階的に展開される。

これらの 3 件の脆弱性は、すべて深刻度 High に分類されているため、このアップデートは高い緊急性を持つ。Google は悪用可能性を有する、深刻な脆弱性のみを High に分類する。

その中の 2 件の脆弱性は境界外メモリ・アクセスの欠陥である。この種のバグと、他の脆弱性悪用を組み合わせることでリモートコード実行やサンドボックス・エスケープに至ることが多い。

Windows/macOS/Linux 上で Chrome を使用する、組織/個人ユーザーに対して強く推奨されるのは、ブラウザ・バージョン確認および速やかなアップデートである。

Google Chrome の緊急セキュリティ更新

1 つ目の脆弱性 CVE-2026-3061 は、Chrome の Media コンポーネントにおける境界外 Read の欠陥である。この脆弱性は、2026年02月09日に Luke Francis により報告された。

Media 処理パイプラインにおける 境界外 Read は、悪意のメディア・ファイルや Web コンテンツ経由でトリガー可能である。侵害された Web サイト経由での drive-by 攻撃が現実的なベクターとなる。

2 つ目の脆弱性 CVE-2026-3062 は、Chrome 内部で使用される WebGPU シェーダ・コンパイラ Tint に影響を及ぼす 境界外 Read/Write の欠陥である。この脆弱性は、2026年02月11日に cinzinga により報告された。今回の 3 件の脆弱性の中で、最も深刻である可能性が高い。

グラフィックス/シェーダ処理における境界外 Write はメモリ破損を引き起こす。そしてレンダラ・プロセス内での任意のコード実行へつながる可能性がある。WebGPU の普及拡大により、Tint のようなコンポーネントを標的とする攻撃が拡大している。

3 つ目の脆弱性 CVE-2026-3063 は、Chrome DevTools における不適切な実装に起因する。この脆弱性は、2026年02月17日に M. Fauzan Wijaya/Gh05t666nero により報告された。

この種の不適切な実装は、メモリ破損ほど深刻ではないことが多い。しかし特定の条件下でクロスオリジン・データ漏洩/権限濫用/セキュリティ境界回避などを引き起こし得る。

いつものとおり Google は、詳細なバグレポートへのアクセスを制限しており、大多数ユーザーが修正を受領するまで公開されない。この、責任ある情報開示の慣行により、パッチの広範な展開前の武器化リスクが低減される。

CVE IDSeverityAffected ComponentDescriptionReporter
CVE-2026-3061HighMediaOut-of-bounds readLuke Francis
CVE-2026-3062HighTint (WebGPU)Out-of-bounds read and writecinzinga
CVE-2026-3063HighDevToolsInappropriate implementationM. Fauzan Wijaya (Gh05t666nero)

ユーザーに推奨されるのは、”chrome://settings/help” へのアクセスによる、現在のバージョンの確認と手動でのアップデートである。今回は、自動展開を待つべきではない。Enterprise 管理者は、管理プラットフォーム経由で Chrome の更新を優先展開すべきである。