Nginx 1.29.8 がリリース:OpenSSL 4.0 対応などでセキュリティを向上

Nginx 1.29.8 and FreeNginx Released With Critical Security Updates

2026/04/13 CyberSecurityNews — Nginx.org が公表したのは、Nginx 1.29.8/FreeNginx における重要なセキュリティ・アップデートの正式リリースである。2026年4月7日に公開された一連のバージョンで導入されたのは、堅牢なサーバ・パフォーマンスを確保し、最新のサイバー脅威から防御するために設計された、重要なセキュリティ機能/強化された暗号化互換性/重要なバグ修正などである。Web サーバ管理者にとって必要なことは、このインフラの更新を最優先で実施することだ。

コア開発者 Maxim Dounin により作成されたフォーク FreeNginx も、これらの更新を反映しており、Web サーバ・エコシステムにおけるユーザー保護が維持されている。

今回の 1.29.8 における最も重要な更新の一つは、OpenSSL 4.0 への対応追加である。高度化する脅威アクターに対抗するために、最新の OpenSSL フレームワークとの互換性維持は転送中データの保護において不可欠である。この統合により、管理者は高度な暗号プロトコルを活用し、傍受技術や新たな暗号脆弱性から機密性の高い Web トラフィックを保護できる。

新しいセキュリティ制御とディレクティブ

HTTP ベースの攻撃に対する耐性強化のために、Nginx 1.29.8 で導入されたのは、Maxim Dounin により開発された max_headers ディレクティブである。

この機能により、クライアント・リクエストで受け入れる HTTP ヘッダ数の上限が厳格に制御されるため、リソース枯渇攻撃の緩和や、DoS 攻撃で悪用されるバッファ・オーバーフロー脆弱性の防止が可能となる。

さらに、geo ブロック内の include ディレクティブがワイルドカードに対応した。これにより、地理情報ベースのアクセス制御リスト管理が効率化され、大規模環境における IP 制御やブロック設定の運用が合理化される。

このアップデートでは、セキュリティ強化に加えて、サーバ安定性に影響を及ぼす処理エラーも修正されている。プロキシ・バックエンド経由でルーティングされる、HTTP 103 (Early Hints) 応答処理に関するバグが修正され、ブラウザは接続処理を中断することなくプリロード指示を安定して受信できるようになった。

また、内部ルーティングに関する問題も修正されており、従来のサブリクエストで利用できなかった request_port/is_request_port 変数が正常に使用できるようになった。この修正により、内部ルーティングおよびロギング機構の正確性が向上し、トラフィック監視を行うインシデント・レスポンスにおける信頼性が確保される。

Nginx/FreeNginx を利用する管理者に対して、サイバー・セキュリティ専門家たちが強く推奨するのは、バージョン 1.29.8 へと速やかにアップデートし、攻撃対象領域の縮小と Web インフラ保護を推進することだ。