GitLab CE/EE の脆弱性 CVE-2026-4922/5816/5262:ユーザーセッションが乗っ取りの可能性

GitLab Fixes Flaws That Could Allow Attackers to Hijack User Sessions

2026/04/23 gbhackers — GitLab が公表したのは、Community Edition (CE)/Enterprise Edition (EE) に存在する 11 件の脆弱性に対処する緊急セキュリティ・パッチである。このアドバイザリに含まれるのは、悪意のコード実行/リクエスト偽造/ユーザー・セッション・トークン窃取を可能とする 3 件の深刻な脆弱性である。

2026年4月22日、GitLab は CE および EE 向けにバージョン 18.11.1/18.10.4/18.9.6 をリリースした。セルフ・マネージド環境を運用する組織に強く推奨されるのは、速やかなアップグレードである。その一方で、すでに GitLab.com は自動更新されており、GitLab Dedicated 利用者は対応不要である。

高深刻度の脆弱性

以下 3 件の脆弱性は即時対応が必要である:

  • CVE-2026-4922 (CVSS 8.1):GraphQL API におけるクロスサイト・リクエスト・フォージェリ (CSRF) の脆弱性である。未認証の攻撃者が、認証済みユーザーの代わりに GraphQL ミューテーションを実行することで、セッションの乗っ取りが可能となる。この脆弱性は、バージョン 17.0 〜18.9.6 未満/18.10.4 未満/18.11.1 未満の各環境に影響する。
  • CVE-2026-5816 (CVSS 8.0):Web IDE アセットにおけるパス検証の不備を悪用する未認証ユーザーにより、被害者のブラウザ・セッション内で任意の JavaScript を実行可能となり、完全なセッション乗っ取りにつながる。この脆弱性は、バージョン 18.10.4 未満/18.11.1 未満に影響する。
  • CVE-2026-5262 (CVSS 8.0):Storybook 開発環境におけるクロスサイト・スクリプティング (XSS) の脆弱性であり、入力検証不備により認証トークンが未認証ユーザーへ露出する可能性がある。この脆弱性は、16.1〜18.9.6 未満/18.10.4 未満/18.11.1 未満に影響する。
CVE IDTypeSeverityCVSS ScoreAffected Versions
CVE-2026-4922CSRF – GraphQL APIHigh8.117.0 → 18.9.6 / 18.10.4 / 18.11.1
CVE-2026-5816Path Equivalence – Web IDEHigh8.018.10 → 18.10.4 / 18.11.1
CVE-2026-5262XSS – StorybookHigh8.016.1 → 18.9.6 / 18.10.4 / 18.11.1
CVE-2025-0186DoS – Discussions EndpointMedium6.510.6 → 18.9.6 / 18.10.4 / 18.11.1
CVE-2026-1660DoS – Jira ImportMedium6.512.3 → 18.9.6 / 18.10.4 / 18.11.1
CVE-2025-6016DoS – Notes EndpointMedium6.59.2 → 18.9.6 / 18.10.4 / 18.11.1
CVE-2025-3922DoS – GraphQL APIMedium6.512.4 → 18.9.6 / 18.10.4 / 18.11.1
CVE-2026-6515Session Expiration – Virtual RegistryMedium5.418.2 → 18.9.6 / 18.10.4 / 18.11.1
CVE-2026-5377Access Control – Issue RendererMedium4.318.11 → 18.11.1
CVE-2026-3254UI Restriction – Mermaid SandboxLow3.518.11 → 18.11.1
CVE-2025-9957Access Control – Fork APILow2.711.2 → 18.9.6 / 18.10.4 / 18.11.1
中深刻度 の DoS 脆弱性

深刻度 Medium の、4 件のサービス拒否 (DoS) 脆弱性も修正されている。それらの脆弱性 CVE-2025-0186/CVE-2025-6016/CVE-2025-3922 (CVSS 6.5) を悪用する認証済みの攻撃者は、細工されたリクエストを用いることで Discussions エンドポイント/Notes エンドポイント/GraphQL API に対してサーバ・リソース枯渇を引き起こすことが可能になる。また、脆弱性 CVE-2026-1660 は入力検証の不備に起因し、Jira issue インポート処理中に DoS を誘発する可能性がある。

その他の脆弱性

GitLab は、Virtual Registry における、セッション有効期限不備の脆弱性 CVE-2026-6515 (CVSS 5.4) も修正した。この不備により、無効化された認証情報や、不適切なスコープの認証情報が、依然として利用可能な状況にある。この問題は、GitLab チーム・メンバーの David Fernandez により発見された。

さらに、アクセス制御不備 CVE-2026-5377/CVE-2025-9957 を悪用する認証済みの攻撃者は、機密情報が含まれる issue タイトルの閲覧や、グループ fork 制限の回避が可能となる。

対応策

すべてのセルフ・マネージド環境の管理者に対して GitLab が強く推奨するのは、18.11.1/18.10.4/18.9.6 のいずれかへの速やかなアップグレードである。これらの脆弱性の大半は、GitLab のバグ・バウンティ・プログラムを通じて、ahacker1/joaxcar/pwnie の研究者たちにより、責任ある形で開示されたものである。それぞれの脆弱性に関するセキュリティ・アドバイザリは、パッチ公開から 30 日後に、GitLab issue トラッカー上で公開される予定である。