Progress DataDirect GenAI の脆弱性 CVE-2026-91140 が FIX:任意の OS コマンド実行の恐れ

Critical Progress DataDirect GenAI Flaw Lets Attackers Execute Arbitrary OS Commands

2026/10/07 gbhackers — Progress が公表したのは、DataDirect Autonomous REST Connector AI Model Generator エージェントの Early Access Release に存在する、深刻なコマンド・インジェクションの脆弱性に関する情報である。この脆弱性 CVE-2026-91140 を悪用する攻撃者は、細工した OpenAPI/Swagger ドキュメントを介して、影響を受けるエージェントが動作する環境で任意の OS コマンドを実行できる。公開 GitHub リポジトリ progress/datadirect-arc-ai-model-gen で提供されている、2026年10月6日付のセキュリティ情報では、脆弱性のあるエージェント定義とプロンプト定義が特定されている。Progress は修正版の定義を提供しており、エージェントを再使用する前にダウンロードするよう顧客に求めている。

Progress DataDirect GenAI の脆弱性

セキュリティ情報によると、この脆弱性は OpenAPI/Swagger ドキュメントから取得されるファイル名の値に起因する。影響を受けるエージェント定義では、この値が十分な検証/クォート処理を行わずにシェル操作で使用されている。

その結果、シェルによる処理の解釈方法を変更するシェルメタ文字を含むドキュメントの作成が、攻撃者に許されてしまう。つまり、生成された値を単なるファイル名として扱うのではなく、攻撃者が制御するコマンドがシェルを介して実行される可能性がある。

この脆弱性を悪用する際には、影響を受けるエージェントが悪意のドキュメントを処理する必要があるが、開発者のワークスペース/継続的インテグレーション (CI) 環境で発生する可能性がある。そのため、影響を受けるのは、コネクタモデルの生成に使用されるシステムに限定される。

このリポジトリで説明されているのは、Swagger/OpenAPI の仕様を DataDirect Autonomous REST Connector の .rest 設定ファイルへ変換する Copilot ベースのワークフローである。このプロセスは、VS Code Copilot Chat/GitHub Copilot CLI を利用する生成に対応するものであり、その後に手動でのレビュー/検証/起動が行われる。

影響を受ける定義/修正

Progress は、影響を受けるコンポーネントとして以下の 3 つを挙げている。

  • ARCGenAI-Generator.agent.md, version 2.0
  • ARCGenAI-Generator.prompt.md, version 1.0
  • ARCGenAI-EntityGen.agent.md, version 1.0

すでに Progress は、各定義のバージョン 2.1 で、この脆弱性を修正している。ユーザーにとって必要なことは、リポジトリから最新のエージェント定義を取得することである。Progress によると、インストーラの実行/パッチのインストール/移行作業は必要ない。

EntityGen コンポーネントは、Generator により自動的に呼び出される内部サブエージェントである。そのため、最上位の生成定義だけを確認すると、ベンダーが影響を受けるバージョンとして明示している別のコンポーネントを見落とす可能性がある。また、リポジトリでは、Entity サブエージェントを直接呼び出さないよう、ユーザーに対して警告が行われている。

この脆弱性により、特定の製品エラーメッセージが表示されることはない。その代わりに、影響を受けるエージェントが細工したドキュメントを処理したワークスペースや CI 環境で、予期しないファイル/コマンドといった、変更が確認される可能性がある。

これまでに、信頼できない仕様/サードパーティの仕様を脆弱な定義で処理した顧客に推奨されるのは、該当する環境を調査し、予期しないファイルやコマンドの実行の痕跡がないか確認することである。

現在のリポジトリのドキュメントでは、Swagger/OpenAPI のフィールドから取得した値を、実行可能な命令ではなく信頼できない入力として扱う必要があると説明されている。また、ファイル名を生成する際に、安全ではないパス形式の文字が含まれている場合には、Generator は確認を求めるために、処理を一時停止すると記載されている。

セキュリティ情報では、CVSS スコア/悪用に関する統計/実環境での攻撃を示す証拠は提示されていない。運用上、直ちに優先すべきは、今後のモデル生成を実行する前に 3 つの定義をすべて更新することである。