中国とロシアの選択肢:戦略と軍事の関係を強化して G7 と NATO に対峙

China, Russia have ‘no choice’ but to strengthen strategic and military ties in face of G7 and Nato, observer says

2012/06/16 SCMP — 欧米諸国と対峙しているモスクワと北京は、米ロ首脳会談の結果にかかわらず、同盟関係を強化する可能性が高いとの見方がある。米国のバイデン大統領は、水曜日にジュネーブで行われるロシアのプーチン大統領との会談で、クレムリンと西側諸国の関係悪化について議論し、論争の的になる問題を提起すると予想されている。

その一方で、あるオブザーバーによると、中国とロシアには選択の余地はなく、特に今週の G7 と NATO の首脳会談で、両国に対する厳しい態度が示された後は、接近していくしかないという。月曜日に NATO は、中国がルールに基づく国際秩序に対して挑戦し、ロシアとの軍事協力を進めるという懸念材料を取り上げ、ロシアの行動が欧州/大西洋の安全保障に対する脅威を構成していると述べた。

South China Moring Post は一般誌でるため、ロシアが関与していると疑われる、一連のサーバー攻撃の背景に踏み込んでいます。この元記事のまとめ部分を、以下に紹介します。

この5月に習近平とプーチンは、中国とロシアの原子力プロジェクトにおいて、新たな原子炉4基の建設開始の式典に参加した際に、協力関係を深めることに合意した。また、両国の政府関係者は、米国の問題への対応について話し合うとしている。しかし、ウラジオストクにある Far Eastern Federal University の Artyom Lukin 准教授は、モスクワと北京は「すでに十分に親密な関係にある」ため、G7 と NATO の声明により接近することはないだろうと述べ、非難の後に行動が起きるかどうかを、中国は見守るだろうと語っている。

Lukin は、ジュネーブ・サミットにより、ロシアとアメリカの緊張関係が解決されることはないが、ソ連とアメリカが冷戦下で対立していた 1980年代初頭以来、関係が最も悪化している2つの大国間の敵意を和らげるのに、役立つかもしれないと述べている。もしジュネーブで、比較的小さな問題を解決することができれば、それは将来的に大きな問題を解決することができることを、示しているのかもしれない。