Bitcoin の Taproot 導入によるプライバシー強化とトレーサビリティの関係は?

Bitcoin to get more privacy features in Taproot update, making it harder to trace payments

2021/06/16 SCMP — このところ、ランサムウェア攻撃が多発し、暗号通貨の使用に対する懸念が高まっていることから、Bitcoin はプライバシー機能を強化する。先週末に、世界最大のデジタル通貨である Bitcoin を支えるコンピュータ・ソフトウェアに、この4年間で最も重要なアップデートが行われたが、あまり大きな反響もなく承認された。

過去には、このネットワークを運営する、Miner と呼ばれるグループ間の争い生じ、Bitcoin Cash のような分派が生まれることもあった。今回のアップデートでは、スマート・コントラクトと呼ばれる大規模な組み込みアプリケーションにおいて、このネットワークの利用が容易になる一方で、より多くの人々がプライバシー・ウォレットを利用できるようになり、また、支払いの経路を把握しにくいサービスも提供される。それにより、通貨の支持者が重視する匿名性の機能が強化されるが、不正な目的での使用が多いと指摘する、法執行機関の活動に影響が生じる可能性もある。

最近の米国では、Colonial Pipeline や食肉メーカー JBS SA に対するサイバー攻撃が、暗号通貨を用いるロシアのグループと関連づけられている。この Taproot の開発に協力した、暗号サービス開発会社 Blockstream の CEO である Adam Back は、「どのユースケースやウォレットで使われたのかという、フィンガープリント性が低くなる」とインタビューで述べている。

この記事によると、Chainalysis や Elliptic などの主要ブロックチェーン調査サービス会社は、いずれにしても利用方法を把握することができるはずだと述べているようです。Elliptic の共同設立者である Tom Robinson は、「Taproot は、Bitcoin のトレーサビリティーにはほとんど影響しない。しかし、Bitcoin には他のプライバシー機能を導入しようとする動きがあり、それによって犯罪資金の追跡がはるかに困難になるだろう」と述べているそうです。また、RSK や Stacks のような、開発者が Bitcoin 用の分散型アプリケーション (dapps) を簡単に構築できるようにする取り組みも、手数料の引き下げによって後押しされる可能性があると述べているそうです。

%d bloggers like this: