ManageEngine OpManager の脆弱性 CVE-2023-47211 が FIX:PoC エクスプロイトも登場

CVE-2023-47211 Exposed: A 9.1 CVSS Threat in ManageEngine OpManager

2024/01/09 SecurityOnline — 先日に、著名なネットワーク管理ソリューション ManageEngine OpManager に、深刻な脆弱性 CVE-2023-47211 (CVSS 9.1) が見つかった。この脆弱性は、ManageEngine OpManager の、Build 12.7.258 の uploadMib 機能内に存在する、ディレクトリ・トラバーサルの欠陥に起因するものだ。この脆弱性が悪用されると、特別に細工された HTTP リクエストを介して、任意のファイルを作成される可能性がある。つまり、攻撃者たちは悪意の MiB (Management Information Base) ファイルを送信して脆弱性を誘発し、ネットワーク管理システムに対する不正なアクセス/制御を可能にし得る。

この欠陥の技術的な詳細と PoC エクスプロイトが、Cisco Talos のセキュリティ研究者 Marcin ‘Icewall’ Noga により公開されている。

ManageEngine OpManager の脆弱性 CVE-2023-47211 は、以下の製品に影響をおよぼす:

  • OpManager
  • OpManager Plus
  • OpManager MSP
  • Network Configuration Manager
  • NetFlow Analyzer
  • Firewall Analyzer
  • OpUtils

これらの製品は、コンピュータ・ネットワーク全体のハードウェア/ソフトウェア情報を収集することで、ネットワークの管理とセキュリティ確保に重要な役割を果たしている。この脆弱性の影響の広範さが、ネットワークの完全性に対する潜在的なリスクと、迅速な対応と緩和戦略の重要性を強調している。

この発見を受けて、修正プログラムが迅速に配布されている。Build 127259 以下に影響を及ぼす脆弱性は、Build  127260 におけるセキュリティ・ビーコンとして、パッチが適用されている。

ManageEngine OpManager のアドバイザリには、「この問題を修正するために、パスに対するサニタイズが実装され、新しい MIB は “OpManager/mibs” ディレクトリにのみ保存されるようになった」と記されている。

アップグレードの手順

  1. ココから、最新のアップグレード・パックをダウンロードする。
  2. 上記のステップで提供されるアップグレードパックの指示に従って、最新のビルドを既存の製品インストールに適用する。