CVE-2024-8986 (CVSS 9.1): Critical Grafana Plugin SDK Flaw Exposes Sensitive Information
2024/09/22 SecurityOnline — Grafana Plugin SDK for Go に、重大なセキュリティ脆弱性 CVE-2024-8986 (CVSS:9.1) が発見された。この脆弱性に悪用により、リポジトリ認証情報などの機密情報の漏洩につながる可能性が生じている。Grafana Plugin SDK は、Go プログラミング言語を使用するバックエンド・プラグインの、容易な開発を目的として設計されている。しかし、Grafana Labs のアドバイザリによると、それらのプラグインでは、コンパイル済みバイナリにビルド・メタデータがバンドルされているという。このメタデータには、git remote get-url origin コマンドを実行することで取得される、プラグインで使用されるリポジトリ URI が含まれる。

この問題は、開発プロセスにおいて、リポジトリ URI に認証情報が取り込まれている場合に発生する。このような処理は、プライベートな依存関係の取得を容易にするために行われることが多い。したがって、最終的なプラグイン・バイナリに含まれる URI に、機密認証情報が取り込まれるというケースが起こり得る。
この脆弱性の、潜在的な影響は甚大である。この脆弱性の影響を受ける SDK バージョンで作成された、プラグインへのアクセスに成功した攻撃者は、そこに埋め込まれた認証情報を容易に抽出できる。そこから、プライベート・リポジトリへとアクセスし、機密コードやデータを盗み出す可能性を得る。
この脆弱性の CVSS スコアは 9.1 と評価されている。それが示すのは、容易な悪用から、機密性の深刻な侵害へとつながる可能性である。
Grafana Plugin SDK for Go のバージョン 0.249.0 以下が、この脆弱性 CVE-2024-8986 の影響を受ける。ただし、すでに Grafana チームは、バージョン 0.250.0 をリリースし、この問題に迅速に対応している。
脆弱な SDK バージョンを使用して、Grafana プラグインを構築した開発者に強く推奨されるのは、バージョン 0.250.0 以降へと、直ちにアップグレードすることだ。さらに、公開された可能性のあるリポジトリの認証情報を確認し、適切な手順でローテーションを行うことが重要である。
これまでにも、Grafana の記事を何本かポストしてきましたが、Plugin SDK に関するものは初めてです。文中で指摘されているように、悪用が容易であり、甚大な被害にいたる可能性のある脆弱性です。ご利用のチームは、ご注意ください。よろしければ、Grafana で検索も、ご参照ください。
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