Whispr は OSS の Secret Vault 操作ツール:AWS や Azure などに対応

Whispr: Open-source multi-vault secret injection tool

2024/11/04 HelpNetSecurity — Whispr はオープンソースの CLI ツールであり、AWS Secrets Manager や Azure Key Vault などの secret vaults から、各種のアプリケーション環境へと、シークレットを安全かつ直接に注入するように設計されている。それにより、機密情報のシームレスな管理と、ローカル・ソフトウェアのセキュア開発が強化される。

Whispr の主な機能

安全なシークレットの注入:HTTPS/SSL 暗号化に加えて、厳格な CERT 検証などを用いることで、目的の secret vaults から機密情報を取得して注入する。

JIT (Just In Time) 権限: 必要な場合だけに、開発者の環境変数を設定する。

  • セキュア開発:プレーン・テキストによるシークレットの保存を排除し、セキュアな開発プロセスを確保する。
  • コンフィグ・カスタマイズ:プロジェクト・レベルの設定をコンフィグして、複数のプロジェクト・シークレットを管理する。
  • カスタム・スクリプトは不要:Whispr では、シークレットを管理するためのカスタム bash スクリプトや、クラウド CLI ツールが不要になるため、全体的な管理が簡単になる。
  • 簡単なインストール:PyPI を用いるクロス・プラットフォームのインストール。
今後の計画とダウンロード

Whispr の作成者である Naren Yellavula は、「私は、アプリのシークレットをプレーンテキスト・ファイルに保存することなく、ローカル・ソフトウェア開発におけるデベトッパー・エクスペリエンスを向上させるために、Whispr を作成した。将来のバージョンでは、AWS パラメータ・ストアなどのサポートに加えて、シークレットを標準入力 (環境変数ではなく) として渡すことで、セキュリティのレベルを引き上げている」と、 Help Net Security に語っている。

Whispr は、GitHub で無料で入手できる。