MediaTek スマフォ・チップセットの脆弱性 CVE-2024-20125 などが FIX:OEM には2ヶ月前に通知

MediaTek Patches High-Severity Vulnerability in Smartphone Chipsets (CVE-2024-20125)

2024/12/01 SecurityOnline — MediaTek がリリースいたのは、ユーザー・デバイスへの不正なアクセス/制御につながる可能性のある、深刻度の高い脆弱性に対処するための、最新の製品セキュリティ速報である。この脆弱性 CVE-2024-20125 の悪用に成功した攻撃者は、いくつかの MediaTek チップセットにおけるビデオ・デコーダー (vdec) コンポーネントの境界チェックの欠如を突くことが可能になる。

この境界外書き込みの脆弱性により、ローカル権限の昇格が可能になり、攻撃者に対してシステム実行権限が付与される可能性が生じる。この脆弱性が影響を及ぼす範囲は、スマートフォン/タブレットなどのデバイスで使用される、MT6580/MT6761/MT6765 チップセットとなる。

すでに MediaTek は、この脆弱性に対処するためのパッチをリリースし、今回の情報公開の2ヶ月前にデバイス・メーカー (OEM) に通知している。ユーザーに対して強く推奨されるのは、デバイス メーカーから最新のセキュリティ更新プログラムが提供される次第、デバイスを更新することである。

このセキュリティ情報では、深刻な脆弱性 CVE-2024-20125 に加えて、テレフォニーなどのコンポーネントにおける、境界外読み取り/スタック・オーバーフロー、例外処理のキャッチの失敗/到達可能なアサーションといった、Medium レベルの複数の脆弱性も取り上げている。これらの脆弱性が悪用されると、サービス拒否/情報漏洩などのセキュリティ・リスクにつながる可能性がある。

それらの脆弱性の影響は、以下の MediaTek チップセットの広範に及ぶが、それに限定さるわけではない。

  • MT6761/MT6781/MT6985 チップセットを搭載するスマフォ/タブレット。
  • MT8195/MT8390 を搭載する スマート・ディスプレイと OTT デバイス。
  • MT7925/MT8518S に依存する IoT デバイス。

MediaTek がユーザーに推奨するのは、最新のソフトウェア・アップデートについて、デバイス・メーカーの Web サイトなどを確認することである。