Google Chrome の複数の脆弱性が FIX:V8 JavaScript エンジンなどに深刻な問題

High-Severity Vulnerabilities Fixed in Latest Chrome Release

2024/12/18 SecurityOnline — Google が公表したのは、Chrome ブラウザに存在する5件の脆弱性に対処するための、重要なアップデートのリリースである。それらの脆弱性のうちのいくつかは、深刻度が “High” と評価されている。ユーザーに対して推奨されるのは、可能な限り早急に、最新の Stable チャネル・バージョンである、Windows/Mac 用の 131.0.6778.204/.205 および、Linux 用の 131.0.6778.204 へとアップデートすることだ。

このアップデートで対処されるのは、V8 JavaScript エンジンに関連する各種の問題である。今回のパッチで修正された脆弱性には、以下のものがある:

CVE-2024-12692:V8 のタイプ・コンヒューション:この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、ユーザーのシステムで、任意のコード実行の可能性と手にする。この脆弱性を発見/報告した、セキュリティ研究者 Seunghyun Lee (@0x10n) には、$55,000 の報奨金が支払われた。

CVE-2024-12693/ CVE-2024-12695:V8 での境界外メモリ・アクセスと書込:この2つの脆弱性を悪用する攻撃者により、クラッシュおよびメモリ操作の可能性が生じる。これらの欠陥が浮き彫りにするのは、ブラウザ・エンジンなどの複雑なソフトウェアにおける、メモリの安全性の確保という継続的な課題である。この脆弱性は、 研究者 303f06e3 により発見された。

CVE-2024-12694:Compositing における解放後メモリ使用:この脆弱性は、メモリ解放後の不適切な処理に関係しており、クラッシュと悪用や、コード実行につながる可能性がある。

これらの脆弱性の悪用方法について、Google は具体的な説明を避けているが、深刻度が “High” であることが、ユーザー・リスクの大きさを示している。悪意の Web サイトや細工された Web コンテンツを通じて、これらの脆弱性が悪用される可能性があるため、Chrome ブラウザの速やかな更新が必要となる。

Google Chrome は、世界で最も普及しているブラウザであり、攻撃者の主要ターゲットである。したがって、Chrome の最新バージョンへの更新は、最優先されるべきである。