Veeam Backup の深刻な脆弱性 CVE-2025-23114 (CVSS:9.0) が FIX:RCE の可能性

CVE-2025-23114 (CVSS 9.0): Critical Veeam Backup Vulnerability Enables Remote Code Execution

2025/02/04 SecurityOnline — Veeam Backup and Replication のコアである、Veeam Updater コンポーネントに深刻な脆弱性 CVE-2025-23114 (CVSS:9.0) が発見された。この脆弱性により、攻撃者は中間者 (MitM) 攻撃を実行し、影響を受けるアプライアンス・サーバ上での、ルート・レベルの権限取得の可能性を得る。

この脆弱性は、以下の Veeam 製品に影響を及ぼす:

  • Veeam Backup for Salesforce:バージョン 3.1 以下
  • Veeam Backup for Nutanix AHV:バージョン 5.0/5.1
  • Veeam Backup for AWS:バージョン 6a/7
  • Veeam Backup for Microsoft Azure:バージョン 5a/6
  • Veeam Backup for Google Cloud:バージョン 4/5
  • Veeam Backup for Oracle Linux Virtualization Manager/Red Hat Virtualization:バージョン 3/4.0/4.1

複数の Veeam バックアップ製品において、更新の管理を担当するコンポーネント Veeam Updater に、この脆弱性は存在する。脆弱性 CVE-2025-23114 の悪用に成功し、脆弱な Veeam アプライアンスと更新サーバの間にポジションを確保した攻撃者は、更新要求を傍受して改ざんし、システムに悪意のコードを挿入する可能性を得る。この中間者攻撃には、ルート・アクセスが許されてしまうため、システムの完全な侵害にいたるとされる。その結果として、データの窃取/ランサムウェアの展開/インフラス内での永続的なアクセスなどうが生じる可能性がある。

すでに Veeam は、Veeam Updater コンポーネントの更新バージョンをリリースし、この脆弱性に対処している。以下の表は、影響を受ける各製品に対応し、脆弱性を解決するバージョンの概要を示している。

ProductUpdater Version
Veeam Backup for Salesforce7.9.0.1124
Veeam Backup for Nutanix AHV9.0.0.1125
Veeam Backup for AWS9.0.0.1126
Veeam Backup for Microsoft Azure9.0.0.1128
Veeam Backup for Google Cloud9.0.0.1128
Veeam Backup for Oracle Linux Virtualization Manager and Red Hat Virtualization9.0.0.1127

影響を受ける Veeam 製品のユーザーに対して、強く推奨されるのは、ただちにシステムを更新することだ。その手順は、組み込みの Veeam Updater を使用して、Veeam Updater コンポーネント自体を更新することで完了する。なお、製品内の更新履歴を表示して、現在の Updater バージョンを確認することも可能だ。

Veeam Backup & Replication 12.3 により、すでにアプライアンスを更新している場合には、この脆弱性の影響を受けない可能性が高いことに注意してほしい。ただし、Updater により、使用中のバージョンを確認することを推奨する。

Veeam VBR の RCE 脆弱性 CVE-2025-23114 が FIXしました。このところ、Veeam 脆弱性の報告が相次いでいます。Veeam の脆弱性は、過去にもランサムウェアによる悪用された事例があるため、十分な注意が必要です。よろしければ、Veeam で検索も、ご参照ください。