Fix Inventory: Open-source cloud asset inventory tool
2025/03/05 HelpNetSecurity — Fix Inventory は、クラウド・インフラ・アカウントの、コンプライアンスとセキュリティ・リスクを検出するための OSS だ。クラウド・ネイティブ環境向けにゼロから構築されており、AWS/Google Cloud/Azure/DigitalOcean/Hetzner/Kubernetes/GitHub などの、300 を超えるクラウド・サービスを幅広くサポートしている。

Fix Inventory の仕組み
このツールは、ユーザー組織におけるクラウド・セキュリティ管理のために、3つの主要なフェーズで動作する。
- インベントリ・データの収集:このツールは、エージェントレス方式でクラウド・インフラ API をクエリし、クラウド・アカウント内のリソースに関するメタデータを収集する。
- クラウド・データの正規化:それらのデータを、グラフ・スキーマに構造化し、検出された全クラウド・リソース/コンフィグレーション/リレーションシップの、統合されたビューを提供する。
- セキュリティ・リスクのトリアージ:収集したデータを、プレコンフィグ情報および、カスタムなコンプライアンス・フレームワークに照らしてスキャンすることで、ミスコンフィグ/脆弱性などのセキュリティ・リスクを特定する。
さらに Fix Inventory は、収集したデータをエクスポートすることで、それら活用するための方法を提供する。それにより、アラートおよび修復ワークフローとのシームレスな統合を可能にする。
クラウド・アセット・インベントリが重要な理由
本質的に、現代のクラウド環境は断片化されており、ユーザー組織に可視性の問題とセキュリティ課題をもたらしている。Fix Inventory は、以下のような主要な問題に対処する。
- リソースの急増:マイクロサービス/コンテナ/サーバーレス・アーキテクチャにより、かつてないほど、クラウド・リソースは増大し、また、抽象化されている。
- バルクヘッド・パーティショニング:それぞれのクラウド・プロバイダーが、セキュリティと分離のためのリソースのセグメント化を推奨しているため、一貫したセキュリティ体制を維持することが困難になっている。
- 共有所有権:Infrastructure-as-Code (IaC) と CI/CD パイプラインにより、エンジニアはリソースの迅速な展開を達成し、その複雑さが増している。
- マルチクラウドの複雑さ:複数のクラウド・プロバイダーを活用することで、ユーザー組織は独自のサービス提供のメリットを享受しているが、可視性のギャップを生み出している。
Fix Inventory は、すべてのクラウド・アセットを単一の信頼できるソースに統合し、プロバイダー/アカウント/名前空間などに関係なく、構造化された一貫した方法でのリソースの検索/探索/管理を、ユーザー組織に提供する。
Fix Inventory は、GitHub で無料で入手できる。
AWS や Google Cloud Platform などの幅広いクラウド・サービスをカバーする、オープンソースのクラウド資産インベントリ・ツールが登場しました。クラウド・ネイティブなインフラの断片化という課題に対応することを目的としており、300以上のクラウド・サービスをサポートしているという、心強いツールです。詳細は Fix Inventory の公式サイトで確認できますので、よろしければ、カテゴリ SecTools と併せて、ご参照下さい。
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