OpenText ID Manager の脆弱性 CVE-2024-12799 (CVSS 10) がFIX:高機密情報へのアクセスの可能性

CVE-2024-12799 (CVSS 10): OpenText Identity Manager Vulnerability Exposes Sensitive Information

2025/03/09 SecurityOnline — ユーザーの ID/Access を組織で管理するための包括的な ID 管理スイート OpenText Identity Manager に、深刻な脆弱性が存在することが判明した。その脆弱性 CVE-2024-12799 (CVSS:10) の悪用に成功した認証済みの攻撃者は、高権限ユーザーが保持する機密情報へのアクセスの可能性を得る。

この脆弱性が影響を及ぼす範囲は、OpenText Identity Manager Advanced Edition のバージョン 4.9.0.0 以下となる。この問題の原因は、細工されたペイロードを用いる攻撃者に悪用を許す、資格情報の不十分な保護となる。

OpenText のセキュリティ・アドバイザリには、「この脆弱性を悪用する認証済のユーザーは、細工されたペイロードを介して、高権限ユーザーの機密情報を取得できる」と記されている。

すでに OpenText は、緩和策をリリースし、影響を受けるバージョンの Identity Manager の脆弱性に対処している。そのための手順としては、Tomcat サービスの停止と、UIRegistry.jar ファイルのバックアップの後に、OpenText が提供する更新バージョンへの置き換えを行うことが必要となる。

また、バージョン 4.8.6 以下の場合には、特定の Java Development Kit (JDK) のダウンロードとインストールの後に、UIRegistry.jar ファイル内のクラス・ファイルを手動で更新するなどの、追加の手順が必要となる。

OpenText Identity Manager を使用している組織に対して、強く推奨されるのは、セキュリティ・アドバイザリを確認し、速やかに緩和手順を実装して、潜在的な攻撃から保護することだ。このアドバイザリには、Identity Manager の各バージョンに関する詳細手順が含まれ、ユーザーによる脆弱性への効果的に対処と、システムの保護を可能にしている。