Gladinet CentreStack/Triofox のゼロデイ脆弱性 CVE-2025-11371:未認証のシステム・ファイル・アクセスの恐れ

CVE-2025-11371: Unpatched zero-day in Gladinet CentreStack, Triofox under attack

2025/10/11 SecurityAffairs — Gladinet CentreStack と Triofox に存在する Local File Inclusion (LFI) のゼロデイ脆弱性 CVE-2025-11371 を、脅威アクターたちが悪用している。この脆弱性を悪用するローカル・ユーザーは、認証を必要とせずにシステム・ファイルにアクセスできるようになる。Gladinet の CentreStack と Triofox は、企業向けのファイル共有およびクラウド・ストレージ・ソリューションである。

  • CentreStack:オンプレミス・ストレージとクラウド・アクセスを統合し、ファイル共有/同期/共同作業のための安全なプラットフォームを提供する。ユーザー企業は、データ管理を維持しながら、内部ファイル・サーバへのクラウド・ライクなアクセスを提供できる。
  • Triofox:既存の Windows ファイル共有および SMB/NFS ストレージへの、安全なリモート・アクセスを可能にするハイブリッド・クラウド・ソリューションである。ファイルのバージョン管理/同期/Web アクセスなどの機能を備えており、企業サーバからデータを移動させる必要がない。

これらの製品は、リモートワークや共同作業を支援しつつ、企業ファイルを安全に管理するために使用される。専門家たちは、緩和策が存在することを認識しているが、この問題は修正されていないと警告している。

Huntress が公開した報告書には、「CVE-2025-30406 の影響を受ける CentreStack と Triofox の旧バージョンでは、ハードコードされたマシンキーにより ViewState の安全でないデシリアライズ脆弱性を介して、脅威アクターによるリモート・コード実行の可能性がある」と記されている。

その後の分析で Huntress は、「認証不要のローカル・ファイル・インクルージョンの脆弱性 CVE-2025-11371 が、悪用されていることを確認した。攻撃者はアプリケーションの Web.config ファイルからマシンキーを取得し、ViewState の安全でないデシリアライズ脆弱性を介してリモート・コードを実行できる」と報告している。

Gladinet と Huntress は、現時点で悪用されている脆弱性 CVE-2025-11371 に対する回避策を顧客に通知した。これまでに、少なくとも3社の顧客が標的になったと、両社は報告している。

Gladinet が推奨するのは、UploadDownloadProxy の Web.config 内の一時ハンドラを無効化し、この脆弱性の悪用を防ぐことだ。ただし、それにより一部のプラットフォーム機能が影響を受けるという。

Gladinet CentreStack and Triofox
A visual of the temp handler pointing to t.dn, which can be disabled as a mitigation (Source Huntress)

この報告書は、「上記の強調表示された行を削除すれば、パッチ適用までの間、存在する脆弱性を軽減できる」と結論づけている。