NVIDIA NeMo Framework の脆弱性 CVE-2025-23361/33178 が FIX:コード実行と権限昇格の恐れ

NVIDIA NeMo Framework Vulnerabilities Allows Code Injection and Privilege Escalation

2025/11/14 CyberSecurityNews — NVIDIA が公開したのは、NeMo Framework に存在する2件の深刻な脆弱性 CVE-2025-23361/CVE-2025-33178 (CVSS:7.8) に対処する緊急セキュリティ・アップデートである。これらの脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、影響を受けるシステム上で悪意のコードを実行し、権限昇格を可能にする。これらの脆弱性が影響を及ぼす範囲は、すべてのプラットフォームにおける NeMo Framework バージョン 2.5.0 以下となる。

NVIDIA NeMo フレームワークの脆弱性

1件目の脆弱性 CVE-2025-23361 はフレームワーク・スクリプトに存在し、攻撃者からの悪意の入力により、コード生成における不適切な制御が引き起こされる可能性がある。

2件目の脆弱性 CVE-2025-33178 は Bert サービス・コンポーネントに存在し、悪意のデータによるコード・インジェクションを可能にする。

これらの脆弱性は同じ攻撃ベクターを共有し、低権限でのローカル・アクセスを必要とする。いったん悪用されると、コード実行/権限昇格/情報漏洩/データ改竄などが発生し、このフレームワークを利用する組織に重大なリスクがもたらされる。

CVE IDDescriptionCVSS ScoreCWE
CVE-2025-23361Improper control of code generation in framework script7.8CWE-94
CVE-2025-33178Code injection in bert services component7.8CWE-94

この2件の脆弱性は、Tencent AISec および 清華大学 NISL 研究所のセキュリティ研究者により発見/報告されたものであり、共同セキュリティ研究の重要性を浮き彫りにしている。

NVIDIA NeMo Framework のバージョン 2.5.0 以下は、オペレーティング・システムやプラットフォームに関係なく脆弱である。したがって、旧ブランチを使用している組織もリスクにさらされるため、直ちにアップグレードする必要がある。

NVIDIA が推奨するのは、公式 NVIDIA GitHub リポジトリおよび PyPI パッケージ・マネージャから入手可能な、NeMo Framework バージョン 2.5.0 以降へのアップデートである。また、旧ブランチ・リリースを使用しているユーザーに対しては、最新のブランチ・バージョンへのアップグレードが強く推奨される。

ユーザー組織にとって必要なことは、自身の設定や運用環境を評価し、セキュリティ・アップデートを速やかに適用し、潜在的な悪用リスクを軽減することだ。