SonicOS SSLVPN の脆弱性 CVE-2025-40601 が FIX:リモートからのサービス拒否攻撃

SonicOS SSLVPN Vulnerability Let Attackers Crash the Firewall Remotely

2025/11/21 CyberSecurityNews — SonicWall が公表したのは、SonicOS SSLVPN サービスに存在する深刻なスタックバッファ・オーバーフローの脆弱性に関する情報である。この脆弱性を悪用する未認証のリモート攻撃者は、サービス拒否攻撃を仕掛けることでファイアウォールをクラッシュさせる可能性がある。この脆弱性 CVE-2025-40601 (CVSS:7.5) は、SonicWall のセキュリティ・チームにより社内で発見/報告されたものであり、複数世代の SonicWall ファイアウォール製品に影響を与える。

脆弱性の理解

この脆弱性は SonicOS の SSLVPN サービスコンポーネントに存在し、スタックバッファ・オーバーフロー (CWE-121) を引き起こすものだ。

この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、認証を必要とすることなく、脆弱な SSLVPN インターフェイスに細工されたリクエストを送信し、影響を受けるファイアウォールをクラッシュさせ、サービスを中断させる可能性がある。

FieldValue
CVE IDCVE-2025-40601
CWECWE-121
CVSS Score7.5 (High)
CVSS VectorCVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

SonicWall によると、この脆弱性はファイアウォールで SSLVPN のインターフェイスまたはサービスが有効化されているデバイスにのみ影響する。したがって、この機能を使用していないユーザーには影響は生じない。

現時点における SonicWall PSIRT の分析は、実際に悪用されている事例は報告されておらず、PoC エクスプロイト・コードも公開されていないというものだ。

PlatformModelsAffected VersionsFixed Version
Gen7 Hardware FirewallsTZ270, TZ270W, TZ370, TZ370W, TZ470, TZ470W, TZ570, TZ570W, TZ570P, TZ670, NSa 2700-6700, NSsp 10700-157007.3.0-7012 and older7.3.1-7013 and higher
Gen7 Virtual Firewalls (NSv)NSv270, NSv470, NSv870 (ESX, KVM, HYPER-V, AWS, Azure)7.3.0-7012 and older7.3.1-7013 and higher
Gen8 FirewallsTZ80, TZ280, TZ380, TZ480, TZ580, TZ680, NSa 2800-58008.0.2-8011 and older8.0.3-8011 and higher

この脆弱性が影響を及ぼす範囲は、ハードウェア・プラットフォームおよび仮想プラットフォーム上の SonicWall Gen7/ Gen8 ファイアウォールである。

ファームウェア・バージョン 7.3.0-7012 以下の Gen7 デバイスおよび、バージョン 8.0.2-8011 以下の Gen8 ファイアウォールが影響を受ける。なお、SonicWall Gen6 ファイアウォールおよび、SMA 1000/100 シリーズ SSL VPN 製品は影響を受けない。

SonicWall がユーザー組織に対して強く推奨するのは、パッチ適用済みのファームウェア・バージョンへの速やかなアップデートである。

パッチが適用されるまで、管理者にとって必要なことは、SSLVPN アクセスを信頼できる送信元 IP アドレスのみに制限することだ。さらに、既存のアクセス・ルールを変更して、信頼できないインターネット・ソースからのアクセスも無効化すべきである。