Microsoft RDP の UI 問題:2026年4月の Patch Tuesday で混入した不具合とは?

Microsoft Confirms Remote Desktop Warning Issue After April Update

2026/04/29 gbhackers — Microsoft の Remote Desktop Protocol (RDP) 接続に影響を及ぼす問題が、2026年4月14日の Microsoft Patch Tuesday アップデート後に確認された。悪意の “.rdp” ファイルに対するシステム強化を目的とした、アップデート Windows 11 version 26H1 (KB5083768/OS Build 28000.1836) で顕著な影響が確認されている。新たに導入されたユーザー・インターフェイスの不具合により、重要なセキュリティ警告が誤って描画され、プロンプトの正しい操作が不能になるなどの状況が発生している。

実環境で進行中の悪用および脆弱性の開示に対する直接的な対応として、Remote Desktop Connection アプリケーション (MSTSC) の大幅な改修が行われていた。

UK の National Cyber Security Center (NCSC) が指摘したスプーフィングの脆弱性により、フィッシング・キャンペーンで RDP ファイルが悪用される状況にあった。

これらの問題に対処するために、Microsoft は 4月のアップデートにおいて、ローカル・リソース共有をデフォルトで無効化し、詳細なセキュリティ警告を強制表示する設計を導入した。

一連の対応により、クリップボード/ローカル・ドライブ/接続デバイスへの自動アクセスがブロックされ、RDP インフラにおける複数の深刻な脆弱性も修正された。

Remote Desktop 警告問題

この新しいセキュリティ対策により、RDP ベースのフィッシング手法の阻止が成功したが、その一方では、深刻な表示上の不具合を引き起こすという問題が生じた。

Microsoft によると、新たに展開されたセキュリティ・プロンプトでは、テキストの重なりやアクション・ボタンの一部非表示が発生する可能性がある。

New Microsoft RDP Warning (Source: Microsoft)
New Microsoft RDP Warning (Source: Microsoft)

この欠陥は、インタラクション・フローを根本的に破壊するものだ。ユーザーは、発行元検証ステータスを明確に確認できず、接続許可ボタンもクリックできない状況にある。

このバグが頻繁に発生するのは、異なるディスプレイ・スケーリング設定を持つ複数モニター環境である。たとえば、メイン・ディスプレイを 100% スケーリングとし、セカンダリー・モニタを 125% スケーリングで使用する場合に、インターフェイスに問題が発生する。

Microsoft が臨時パッチを提供するまで、また、今後のアップデートでスケーリングの不具合が修正されるまで、システム管理者は暫定対応を実施すべきだ。

自動化された RDP ワークフローに大きく依存する IT 部門は、部分的なレジストリ変更により、アプリケーションを従来ダイアログ動作へ戻すことが可能だ。

このユーザー・インターフェイスの不具合を修正するには、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client のレジストリ・パスへ移動し、修正を実施する必要がある。

このキー内で、RedirectionWarningDialogVersion という名前の REG_DWORD 値を作成/変更し、そのデータを “1” に設定する。

この変更を適用すると、2026年4月のインターフェイスの不具合は解消され、以前の接続ワークフローが復元されるが、更新されたフィッシング可視性は一時的に犠牲になってしまう。