7AI が PLAID Elite を公開:SOC のための AI ベースのマネージド・セキュリティ・サービス

7AI Launches Managed Security Service Based on AI SOC

2026/05/29 SecurityBoulevard —2026年5月に 7AI が発表した “PLAID Elite” は、エージェント型 AI (人工知能) フレームワークを用いることで、データが存在する場所で直接的に分析を実行するマネージド・セキュリティ・サービスである。このサービスを利用する組織は、データを事前に集約または一元化することなく、反復的なタスクの自動化や調査のために AI エージェントを活用できる。そのベースとなるのは、7AI が開発した SOC (Security Operation Center) プラットフォームである。

7AI の CEO である Lior Div は、「このプラットフォームにより、AI エージェントと人間のセキュリティ専門家の知見を組み合わせた 24時間365日のサービス提供が可能になった」と述べている。

このモデルにより、従来のマネージド・セキュリティ・サービスと比べて、拡張可能なサービスが低コストで実現される。それにより、調査件数の増加に伴いシステム性能が向上し、時間の経過とともに結果が迅速かつ正確になる、累積的な優位性と相乗効果が生まれると、同社は説明している。 


Lior Div によると、PLAID Elite における AI 適用の特徴は、組織のデータを中央に集約する必要がない点にあるという。言い換えるなら、すでにデータが存在する場所へ AI を持ち込むことで、より分散的 (フェデレーテッド) なアプローチが採用されている。

セキュリティ運用への AI 適用において、どの程度の MSSP (Managed Security Service Provider) が、同様のアプローチを採用するかは不明であるが、これらのサービスを提供する経済性が変化していることは明らかである。

AI 時代の MSSP は、より少ない人員で 24時間 365日の運用体制を提供できると考えられている。その一方で、AI の導入/運用を含む総コストを考慮する場合に、どの程度のコスト削減を実現して、その削減分を顧客組織へ還元できるかは依然として不透明である。

その一方で確かなことは、攻撃者も AI を活用し、より高度かつ洗練された攻撃をマシン・スピードで実行している状況である。それにより、ユーザー組織は好むと好まざるとにかかわらず、 新たに発見された脆弱性を悪用するエクスプロイトや攻撃コードが数時間で生成/武器化されるという、AI 軍拡競争に巻き込まれている。

現時点において、マシン・スピードのサイバー攻撃から、単独で自組織を防御できる企業は多くない。したがって、AI プラットフォームの構築/導入/維持に必要な資金力を持つ、MSSP への依存度が高まる可能性がある。

7AI によると、すでに同社の AI エージェントは、DXC Technology/BigID/Duck Creek Technologies/OneSpan/Cole Scott & Kissane などの組織向けに 700 万件の調査を処理しているという。その結果として、従来は長時間を要していた調査を数分で完了し、誤検知については 95~99% の削減を達成しているという。 

Lior Div は、「AI エージェントを活用するサイバーセキュリティ・チームは、容易に処理できる問題の調査に時間を費やすことなく、深刻な問題の調査に注力できるようになる。その意味で、処理能力の向上は極めて重要である」と述べている。さらに AI エージェントは、時間の経過とともに、一貫性のある正確な判断を下せるようになる可能性が高いとも指摘している。

現時点において、セキュリティ確保における人間と AI エージェントの最適な役割分担や組み合わせは明確になっていない。ただし、近い将来において、AI エージェントがセキュリティ専門家を完全に不要にする可能性は低い。 

これまでにおいて、サイバー・セキュリティの担当者や専門家の負担を増やし、燃え尽き症候群の要因となってきた、単調な作業を削減する役割を、AI が担うようになると考えられる。その結果として、専門家は創造性や洞察力を必要とする課題の解決に時間を割けるようになる。