Debian 13.6 がリリース:Linux に加えて Apache/Curl/QEMU などの脆弱性を修正

Debian 13.6 Released With Security Updates for Linux, Apache, Curl, QEMU, and More

2026/07/13 gbhackers — Debian Project が公表したのは、安定版 Debian 13 trixie ディストリビューション向けの 6 回目のアップデートである、Debian 13.6 のリリースに関する情報である。この更新は 2026年7月11日にリリースされ、セキュリティ修正や重大なバグ修正などを取り込んだものである。これは Debian の新バージョンに該当するものではない。既存のシステムに対して、更新された Debian ミラーからの標準的な APT 更新により、最新リビジョンへのアップグレードを提供するものである。

Debian 13.6 がリリース

Debian Security Advisories (DSA) を通じて以前に提供されたパッケージが、Debian 13.6 により統合される。そのため、trixie-security リポジトリから定期的に更新をインストールしているシステムにおいては、ダウンロードするパッケージ数が少なくなる。

更新されたインストーラには、この安定版リリースの修正が含まれており、Linux カーネル ABI はバージョン 6.12.94+deb13 へバンプされている。管理者は apt update && apt upgrade の実行によるシステム更新が可能である。また、新規のデプロイメントでは、更新された Debian 13.6 インストール・メディアを使用できる。

このリリースにおける重要な変更は、UEFI Secure Boot に関するものである。Debian は fwupd を upstream バージョン 2.0.20 へ更新した。これにより、Secure Boot Certificate Authority (CA)/Key Exchange Key (KEK)/禁止署名データベース (DBX) データに対する、ファームウェア仲介型の更新が可能になる。

2013 年以降に、一般的な PC にインストールされた CA は期限切れになっているため、Secure Boot が有効なシステムで将来の shim-signed 更新を適用する際には、起動継続性に潜在的な問題が生じる。

Debian がユーザーに対して推奨するのは、影響を受ける Secure Boot コンフィグへ移行する前に、OEM が提供する CA/KEK/DBX の更新をインストールすることである。

このリリースでは、Apache HTTP Server に存在する広範な脆弱性にも対処されている。そこに含まれるのは、Use-After-Free/バッファオーバーフロー/バッファアンダーライト/境界外読み取り/任意ファイル読み取り/クロスサイト・スクリプティング/サービス拒否などの欠陥である。

それに加えて Curl は、リダイレクトをまたぐ認証情報および Bearer トークンの漏洩/古い Cookie の露出/SMB の Use-After-Free 状態/STARTTLS の平文接続再利用/プロキシ認証状態の問題を修正するために更新されている。

QEMU も、新しい upstream 安定版へアップグレードされており、仮想化ワークロードに関連する多数の問題が対処されている。

さらに Debian は、2019年12月頃のバージョンへ geoip-database を差し戻した。これは、それ以降の GeoLite データベースが Debian Free Software Guidelines の下では配布できないためである。

正確な IP 割り当てと位置情報インテリジェンスに依存する組織は、GeoLite ライセンスを直接取得すべきである。現在のデータについては、Debian のリポジトリ・パッケージに依存すべきではない。

修正された主な CVE

Apache2:CVE-2026-29167/CVE-2026-48913/CVE-2026-29170/CVE-2026-34355/CVE-2026-34356/CVE-2026-42536/CVE-2026-42535/CVE-2026-44186/CVE-2026-49975/CVE-2026-43951/CVE-2026-44185/CVE-2026-44119/CVE-2026-44631

Curl:CVE-2025-14524/CVE-2026-3783/CVE-2025-14819/CVE-2026-1965/CVE-2026-3784/CVE-2026-5545/CVE-2026-4873/CVE-2026-3805/CVE-2026-5773/CVE-2026-6253/CVE-2026-6429/CVE-2026-6276/CVE-2026-7168

QEMU:CVE-2024-6519/CVE-2026-2243/CVE-2026-3195/CVE-2026-3196/CVE-2026-3842/CVE-2026-3886/CVE-2026-3890/CVE-2026-41435 から CVE-2026-41440/CVE-2026-5744/CVE-2026-5761/CVE-2026-5763/CVE-2026-6502/CVE-2026-8341/CVE-2026-48002 から CVE-2026-48004/CVE-2026-48914/CVE-2026-48915/CVE-2026-6425/CVE-2026-8343

Linux カーネル:署名済み AMD64 および ARM64 カーネルパッケージの更新とともに、複数の Debian セキュリティ・アドバイザリを通じて更新された。

その他の影響を受けるソフトウェア:dcmtk/dhcpcd/giflib/libxml2/mutt/python3.13/rsync/sshfs-fuse/xz-utils/wireshark/OpenSSL/Chromium/Firefox ESR/Nginx/Redis/PostgreSQL 17/Thunderbird などが、セキュリティ関連の更新を受けている。