2026/08/27 gbhackers — Veeam が公表したのは、Veeam ONE の深刻な脆弱性 CVE-2026-65641 (CVSS 9.3) に対するセキュリティ・アップデートのリリースに関する情報である。この脆弱性を悪用する未認証のネットワーク攻撃者は、影響を受けるサービスを実行しているアカウントに対して、SMB 認証の試行を強制的に開始させる可能性がある。

この脆弱性について、Veeam は 2026年8月25日に公開した Knowledge Base 記事 4905 で情報を開示し、HackerOne 経由で報告されたとしており、影響を及ぼす範囲は Veeam ONE の 13 系のうち、バージョン 13.1.0.7034 以下のビルドである。すでに Veeam は、Veeam ONE 13.1 Patch 0 build 13.1.0.7233/Veeam ONE 13.0.2 Patch 1 build 13.0.2.7159 をリリースしてこの問題に対処している。なお、旧バージョンの Veeam ONE 12.x は影響を受けない。
Veeam ONE の重大な脆弱性
この脆弱性を悪用する未認証のリモート攻撃者は、脆弱な Veeam ONE サービスに SMB 認証の試行を強制的に開始させる可能性がある。この動作によって Veeam ONE サービス・アカウントに関連付けられた Net-NTLM 認証情報が、攻撃者の制御下にあるサーバへ向けて送信される恐れがある。
認証強制の脆弱性は、Windows エンタープライズ環境に対して深刻な影響をもたらす。標的の構成やアカウント保護の状況に応じて、不正に取得された認証情報が、オフラインでのパスワード解析やリレー攻撃などで悪用される可能性がある。さらに、Veeam ONE サービスが、特権ドメイン・アカウント/ローカル管理者アカウント/バックアップ・インフラへのアクセス権を持つアカウントで動作している場合には、潜在的な影響がさらに大きくなる。
その一方で、この脆弱性を悪用するには、影響を受ける Veeam ONE 環境へ向けたネットワーク・アクセスが必要となるが、有効な Veeam 認証情報は不要であるため、組織のネットワーク内に足掛かりを確立している攻撃者や、内部関係者による攻撃にとって、侵害試行のハードルは低い。
Veeam は顧客に対し、影響を受ける Veeam ONE 環境を遅滞なく更新することを強く求めている。また、公開されたパッチの修正内容を解析する攻撃者が、アップデートを未適用の組織を標的とするエクスプロイトを開発するリスクが生じると、同社は指摘している。
管理者は、Veeam ONE バージョン 13 の全環境を特定して修正済みビルドへアップグレードするとともに、Veeam ONE サービス・アカウントに割り当てられた権限を確認し、可能な限り高権限のドメイン・アカウントの使用を避ける必要がある。
セキュリティ・チームに求められるのは、管理システムと信頼できないネットワーク・セグメント間の不要な SMB トラフィックの制限/外部への SMB 認証試行の監視/運用上可能な場合の SMB 署名の強制などにより、攻撃対象領域を低減することだ。それに加えて、Veeam ONE サービス・アカウントに関連する異常な NTLM 認証アクティビティを監視し、認証強制攻撃/リレー攻撃の試行を特定すべきである。
今回の情報開示は、バックアップ/リカバリ・インフラが引き続きセキュリティ上の脅威にさらされていることを示している。こうしたインフラは、ランサムウェア攻撃者などの脅威アクターにとって依然として価値の高い標的となっている。
監視や管理を担うツールである Veeam ONE のバージョン 13 系において、認証不要で悪用できる深刻な脆弱性 CVE-2026-65641 が確認されました。この問題により、ネットワーク上の攻撃者からサービスアカウントの Net-NTLM 認証情報を外部へ強制送信させられ、オフライン解析/リレー攻撃による権限昇格/バックアップ基盤への不正アクセスといった被害につながる恐れがあります。対応策として、最新のパッチ適用による修正済みビルドへの更新/サービスアカウントの権限最小化/不要な SMB 通信の制限/異常な NTLM 認証の監視が求められます。
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