2026/07/14 gbhackers — ServiceNow が公表したのは、同社の AI Platform に存在する重大なリモート・コード実行の脆弱性に対処するための、セキュリティ更新のリリースである。この脆弱性 CVE-2026-6875 を悪用する未認証の攻撃者は、影響を受ける ServiceNow 環境内でのコード実行の可能性を得る。この問題は、ServiceNow AI Platform に影響を及ぼすサンドボックス・エスケープの欠陥であると説明されている。

重大な ServiceNow AI Platform の欠陥
ServiceNow アドバイザリ KB3137947 には、特定の条件下における攻撃者は、標的インスタンスに対する認証を必要とせずに、この脆弱性を悪用できると記されている。ただし、現時点において同社は、ServiceNow インスタンスを標的とする既知のアクティブな悪用は報告されていないとしている。
サンドボックスの目的は、信頼されていないワークロードや制限されたワークロードを、アプリケーション環境から分離することにある。そのため、サンドボックス・エスケープが成功した攻撃者は、この分離を破り、サンドボックス外のリソースへのアクセスや、システムの操作などを可能にする。
したがって、ServiceNow AI Platform の脆弱性 CVE-2026-6875 を悪用する未認証の攻撃者は、プラットフォーム内でのコード実行の可能性を得る。ただし ServiceNow は、エクスプロイトの技術的詳細/攻撃の前提条件/影響を受けるコンポーネント/PoC (Proof of Concept) などは公開していない。
認証不要のリモート・コード実行の脆弱性は、運用環境に高度のリスクをもたらす。なぜなら、有効なアカウント/フィッシングによるアクセス取得/既存のテナント権限などを必要としない攻撃者に、この脆弱性を悪用する可能性が生じるからである。
エンタープライズ・ワークフローおよび IT サービス管理環境において、不正なコードが実行されると、さまざまな影響が生じる恐れがある。具体的には、機密性の高いビジネス・データへの不正アクセス/ワークフローの操作/認証情報または API トークンの窃取/ラテラル・ムーブメント/重要な IT 運用の中断などが引き起こされる可能性がある。
影響を受けるリリースと修正
すでに ServiceNow は、ホスト型インスタンスに対してセキュリティ更新をデプロイすることで、この問題に対処している。関連する修正は、セルフホスト型のユーザーおよびパートナーにも提供されている。
この脆弱性は、以下の ServiceNow ファミリー・リリースおよびパッチ適用により修正されている。
- Brazil EA/Brazil GA
- Australia Patch 2
- Zurich Patch 7b
- Zurich Patch 9
- Yokohama Patch 12 Hot Fix 1b
- Yokohama Patch 13
影響を受けるセルフホスト型デプロイメントを運用しているユーザー組織は、現在の ServiceNow ファミリーとパッチ・レベルを特定し、該当する修正済みバージョンへと速やかにアップグレードすべきである。
ServiceNow ホスト型インスタンスを利用しているユーザーは、ベンダーによりデプロイされた更新を、自社の環境が受け取っていることを確認すべきである。特に、更新スケジュール/変更管理要件/特殊なコンフィグなどが、修復の検証に影響する可能性がある場合には確認が重要となる。
ServiceNow がユーザーに対して推奨するのは、適切な更新を速やかに適用するか、パッチ適用済みリリースへとアップグレードすることである。セキュリティ・チームは、管理アクティビティ/統合認証情報/API 使用状況/異常なワークフロー変更などに、不正な挙動の兆候がないことも確認すべきである。
ユーザー組織が懸念すべきは、認証が不要な攻撃の可能性である。さらに、アイデンティティ・システム/クラウド・サービス/エンドポイント管理ツール/内部ビジネス・アプリケーションなどに頻繁に接続されるプラットフォームへの影響を踏まえ、脆弱性管理プロセスにおいて CVE-2026-6875 への対処を優先すべきである。
このアドバイザリは、2026年7月13日に最終更新されている。追加のメンテナンス情報は、ServiceNow の 2026年4月のセキュリティ・メンテナンス・ナレッジベース KB2930717/KB2930740 に記載されている。
訳者後書:ServiceNow の便利な機能として幅広く導入されている AI Platform において、外部から隔離された安全な検証環境であるサンドボックスを突破されてしまう問題が明らかになりました。これにより、攻撃者に社内システムを勝手に動かされてしまい、重要な企業データが盗まれたり業務システムが停止させられたりする大きな影響に繋がる恐れがあります。今回は認証の手続きを一切経ずに外部から遠隔操作される危険性があるため、脆弱性情報である CVE-2026-6875 への迅速な対応が必要です。対応策として、自組織で利用しているシステムのパッチ状況をすぐに確認した上で、提供されている最新の修正プログラムへ速やかにアップグレードすることをお勧めします。よろしければ、ServiceNow での検索結果も、ご参照ください。
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