TP-Link TL-WR940N ルーターの脆弱性 CVE-2026-12935 が FIX:未認証 RCE の可能性

TP-Link TL-WR940N Router Flaw Lets Unauthenticated Attackers Execute Code Remotely

2026/08/03 gbhackers — TP-Link が発表したのは、同社の TL-WR940N v6 ワイヤレス・ルーターに存在する高深刻度のセキュリティ脆弱性に関する情報である。この脆弱性を悪用する未認証のリモート攻撃者は、任意のコード実行を介して、影響を受けるデバイスを完全に制御する可能性がある。この脆弱性 CVE-2026-12935 の CVSS v4.0 スコアは 8.7 であり、深刻度 High に分類されている。

TP-Link TL-WR940N ルーターの欠陥

TP-Link のセキュリティ・アドバイザリによると、この脆弱性はルーターの Real-Time Streaming Protocol (RTSP) 接続追跡機能に存在する、スタックベースのバッファオーバーフローの欠陥である。

この脆弱性は、ローカル・ネットワーク上のクライアントが、攻撃者が制御する RTSP サーバへ接続する際に発生する。悪意のあるサーバが、特別に細工した RTSP メッセージを返信することで、影響を受けるカーネル・モジュール内の不適切なメモリ処理が誘発される。

この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、サービス拒否状態を引き起こし、ルーターを停止させる可能性があり、リモートコード実行を可能にする恐れもある。

コード実行を達成した攻撃者が引き起こすと推測されるのは、ルーターの侵害/ネットワーク設定の変更/トラフィックの傍受/永続的なマルウェア展開などであり、ローカル・ネットワーク内の他システムへの攻撃の足場として、そのデバイスを悪用する可能性もある。

この脆弱性は、デフォルト・コンフィグでの悪用が可能であり、脆弱なルーターへの認証は不要である。ただし、ユーザー操作は必要であり、ローカル・ネットワークのクライアントによる、悪意の RTSP サービスへの接続が前提となる。

したがって、この脆弱性が発生し得るのは、悪意のストリーミング・リンクへのアクセス/不正なメディアエンド・ポイントへの接続/攻撃者が制御する RTSP サーバとの通信が行われた場合となる。

  • TP-Link が CVE-2026-12935 に割り当てた CVSS ベクター:CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:P/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N。

この CVSS ベクターが示すのは、ネットワーク経由/低複雑性の攻撃/認証要件なしであり、影響を受けるルーターの機密性/完全性/可用性に深刻な影響が生じ得ることだ。

この脆弱性は、TP-Link TL-WR940N のハードウェア・バージョン v6 のみに影響を及ぼす。すでに TP-Link は、(EN)_V6_260528(EN)/(US)_V6_260528(US)/(JP)_V6_260527(JP) へのファームウェア更新により、この問題に対処している。

ユーザーに推奨されるのは、ベンダーの地域別サポート・ポータルから、該当するファームウェア・パッケージを速やかにダウンロードし、インストールすることである。

影響を受けるルーターを運用している組織/個人家庭ユーザーにとって必要なことは、信頼されていないストリーミング・サービスへのアクセスの制限/接続済みデバイスにおける異常なアクティビティの監視/ルーター管理インターフェイスにおける強力で一意のパスワードによる保護である。

TP-Link は 2026年7月30日のアドバイザリでこの脆弱性を公開し、責任を持って報告した Powder Keg Technologies, Inc. の Ryo Shimada をクレジットしている。