CISA Warns of Ray-Project Ray Code Injection Vulnerability Exploited in Attacks
2026/08/18 CyberSecurityNews — 米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、Ray Project が提供する Ray に存在する深刻な脆弱性 CVE-2025-62593 の実際の環境での悪用を確認したことを受けて Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログへ追加した。この欠陥により、脆弱な Ray 開発環境を稼働させているシステム上でリモート・コード実行 (RCE) が可能になる。

Ray は、Python 開発者や AI チームに広く利用されているオープンソースの分散コンピューティング・フレームワークであり、機械学習/データ処理/アプリケーション・ワークロードのスケーリングなどの機能を提供する。この問題は Ray のバージョン 2.52.0 未満に影響を及ぼし、ローカル・ワークステーションまたは開発サーバ上で、Firefox/Safari を用いて Ray が稼働する場合にリスクが高まる。すでに Ray Project は、バージョン 2.52.0 をリリースし、この問題に対処している。
脆弱性 CVE-2025-62593 は、Ray HTTP API エンドポイントに対する不十分な保護に起因し、コード実行を可能にするリクエストを受け付けるジョブ関連エンドポイントなどに影響を及ぼす。Ray は User-Agent ヘッダーが “Mozilla” で始まるかどうかを確認することでブラウザ・ベースのアクセスを遮断しようとしていたが、信頼できるセキュリティ境界を構築できていなかった。Firefox/Safari では、この不備を突く攻撃者が、ブラウザのリクエスト挙動や User-Agent 値を操作し、本来のフィルターを回避する可能性がある。
Ray-Project Ray のコード・インジェクション脆弱性の悪用
この弱点と DNS リバインディングを組み合わせて悪用する攻撃者は、被害者のブラウザを欺いてローカルまたは内部サービスと通信させることが可能になる。攻撃シナリオとしては、古い Ray インスタンスを実行している開発者が、悪意の Web サイトへアクセスするケースや悪意の広告に遭遇するケースが考えられる。その場合、攻撃者が制御するページから開発者のマシン上の Ray サービスにリクエストを送信し、Ray プロセスの権限で任意のコードを実行できる可能性がある。
この脆弱性は、CWE-94 (コード生成の不適切な制御)/CWE-352 (クロスサイト・リクエスト・フォージェリ) に関連付けられている。ユーザー操作は必要だが、攻撃者が事前に標的の Ray 環境へアクセスする必要はないため、Web を閲覧しながらローカルで Ray を実行する開発者にとって、ブラウザ経由の露出が大きな懸念となる。
CISA がこの欠陥を KEV カタログへ追加したのは 2026年8月17日であり、修復期限は 2026年8月20日までと設定されている。同機関の登録により、この脆弱性の悪用が確認されたことが示されているものの、ランサムウェアとの関連性は明らかにされておらず、攻撃/被害者/脅威アクターに関する詳細も公開されていない。
組織にとって必要なことは、開発者エンドポイント/ビルド・サーバ/コンテナ・イメージ/クラウド・ベースのコンピューティング環境に存在する Ray のインストール状況を直ちに特定し、Ray 2.52.0 以降へアップグレードすることだ。その上で、古い依存関係を含むイメージを再ビルドし、パッケージ管理ツールに脆弱な Ray リリースが残されていないことを確認すべきである。
直ちにパッチを適用できない場合には、Ray のダッシュボードや API を信頼できないネットワークへ公開すべきではなく、ネットワーク・セグメンテーション/認証済みプロキシ/VPN/ファイアウォール・ルールによるアクセス制限を実施することが推奨される。また、予期しないジョブ送信/通常とは異なる API リクエスト/不審なブラウザ・アクティビティ/Ray プロセスによって実行された未承認コマンドがないか、ログを確認する必要がある。
CISA は、関係者にベンダーが提供する緩和策を適用し、各資産のインターネット露出を評価するとともに、該当する BOD 26-04 のリスク・ベースの更新ガイダンスに従うよう勧告している。効果的な緩和策を適用できない組織には、安全にアップグレードできるようになるまで、影響を受ける Ray 環境の使用停止を検討することが推奨される。
AI 開発で広く活用される分散処理フレームワークである、Ray Project の Ray における深刻な脆弱性が、CISA KEV カタログに追加されました。ブラウザ仕様の不備を突いたフィルターの迂回 CVE-2025-62593 により、開発環境での意図しないリクエスト処理/不正なコマンド実行/システム権限の奪取といった甚大な影響が懸念されます。安全な運用に向けて、修正済みバージョン 2.52.0 以降へのアップデート/信頼できないネットワークからの遮断/ダッシュボードや API に対するアクセス制限/不審なログの監視といった迅速な防御措置が求められます。
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