OpenClaw 2.0 における改善点:AI エージェント/プラグイン/認証情報のセキュリティを大幅に刷新

OpenClaw 2.0 Released With Major Security Upgrades for AI Agents, Plugins and Credentials

2026/08/31 CyberSecurityNews — オープンソースの AI エージェント・プラットフォームである OpenClaw は、過去最大規模のアップデートと位置付けられる OpenClaw 2.0 (バージョン 2026.8.1) をリリースした。このリリースは、新たに参加した 569 人を含む 933 人の貢献者により開発され、インストール/エージェント/プラグイン/認証情報/ブラウザ制御/メッセージング/自動化/メモリ/ネイティブ・アプリケーションにわたって 16,000 件以上のプルリクエストが行われている。これまでの 230 日間で 106 回のリリースを行ってきた同プロジェクトにとって、今回の約 2 カ月間の開発サイクルは大きな転換点となる。

OpenClaw によると、成長を続けるプロジェクトには、より強固な技術基盤と、新規および既存環境の双方に対応した安全なアップグレード・パスが必要になったため、通常の迅速なリリース・サイクルを一時停止したという。

OpenClaw 2.0 で重視されているのは、ツール/ファイル/ブラウザ・セッション/メッセージング/クラウド・ワーカー/エンタープライズにアクセスできる AI エージェントのセキュリティであり、その一環として今回のアップデートでは非公開の認証情報リクエストが導入された。これにより、マスクされたプロンプトを通じてシークレットの要求が行われるため、チャット履歴やモデル・コンテキストへ向けた、エージェントによる認証情報の露出が防止される。

オプトインのプロキシでは、保護されたシークレットの注入先を、承認済みの宛先に制限できる。それにより、意図しないアウトバウンド・リクエストを通じて認証情報が露出するリスクが低減し、チーム環境向けの共有認証情報ストアも追加された。

OpenClaw 2.0 をリリース

管理者は、SQLite を基盤とする CLI/設定インターフェースを通じて、チーム・スコープのシークレット/環境変数を管理できる。シークレット値は、引き続き書き込み専用であるほか、保護されたアウトバウンド接続を宣言されたホストに限定できる。さらに、OpenClaw が追加したオプションの 1Password ブローカーにより、シークレット値を露出させることなく、選択したシークレットへの参照/サービス・アカウント認証/シークレット単位の承認/監査記録をサポートできるようになった。

プラグインのセキュリティも大幅に強化され、OpenClaw は外部プラグインをインストール/有効化する前に、ケイパビリティ/ソース/バージョン/アーティファクトの詳細を表示するようになったほか、任意の実行可能なソースからインストールする場合には –force フラグが必要とされる。

The rebuilt browser app opens directly into a conversation with your Claw
(source: OpenClaw)

これに対して、信頼された ClawHub/バンドル済みソース/公式カタログ/追跡対象のアップデート・ソースでは来歴警告を回避できるが、ケイパビリティに対する同意は引き続き必要であり、今回のリリースではプラグインのインストール・フローに ClawHub のセキュリティ監査情報も追加された。

OpenClaw 2.0 におけるエージェントの実行については、セッションの明示的な権限モードとワークスペース制限が導入され、制限付きファイルシステム・アクセスは記録されたワークスペースまたはワークツリーを基準に制御される。したがって、エージェントが承認された範囲外のファイルへアクセスする可能性が低減する。

チーム・オペレーターのロールを使用すると、検証済みユーザーが利用できるエージェント/セッション/管理スコープを制限できるが、OpenClaw は、これらの制御はコラボレーション機能であり、敵対的な利用者を想定したマルチテナント分離として扱うべきではないと警告している。

今回のリリースでは、繰り返し実行される自動化に対する承認処理も改善され、ユーザーは特定の操作を 1 度だけ承認できるほか、後に権限を確認/取り消しできるようになり、自動化の操作内容が変更された場合には新たな承認を要求できるようになった。これにより、当初承認されたワークフローに付与された権限が、時間の経過とともに密かに拡大することを防止できる。

A user-built dashboard inside a shared multiplayer OpenClaw workspace
(source: OpenClaw)

その他の防御面では、モデルの許可リスト、機密値を秘匿化した設定変更履歴、データベース復旧時の保護、OpenClaw のトリアージを通じて機密情報を除去するデバッグ情報、安全な起動時マイグレーションが追加されたほか、最終応答やストリーミング応答への非公開のプロンプト・コンテキストの表示も防止される。

OpenClaw 2.0 では、ブラウザの Control UI も、主要なワークスペースとして再構築されている。具体的には、共有クラウド・セッション/ブラウザ・ワークフロー制御/エージェント・ダッシュボード/ローカルモデルと外部モデル・プロバイダーへの幅広い対応が追加された。今回のアップデートは大規模であるため、本番環境で認証情報/プラグイン/メッセージング統合/クラウド実行を利用して OpenClaw エージェントを運用する組織にとって、セキュリティ・レビューと段階的なデプロイメントが特に重要になる。