Dropbox アカウントへの不正アクセス:Lenovo ID を介した侵害とは?

Dropbox accounts breached through Lenovo email verification flaw

2026/09/02 BleepingComputer — Dropbox が一部のユーザーに対して警告したのは、Lenovo ID を不正登録した第三者がメール検証プロセスを悪用して、Dropbox アカウントへの不正アクセスに成功している状況である。影響を受けたユーザーは Lenovo ID を保有していなかったが、Dropbox は認証インフラの一部として Lenovo Identity Provider Services を利用している。それにより、検証済みの Lenovo ID を悪用した脅威アクターが、Dropbox アカウントに不正アクセスしている。

影響を受けたユーザーへ送信された通知によると、Lenovo のメール検証プロセスの問題により不正アクセスが可能となっており、権限のない第三者がユーザーのメール・アドレスを使用して Lenovo ID を登録することが可能になっていた。

その後に攻撃者は、不正に登録した Lenovo ID を悪用して、正規のログイン・パスワードを入力することなく、同じメール・アドレスで登録されている Dropbox アカウントにアクセスした。Dropbox の ID 連携プロセスでは、既存の Dropbox ログイン方法による確認を要求することなく、攻撃者が不正に登録した Lenovo ID に基づく Lenovo 側の認証結果を信頼していた。

Dropbox は、「当社の調査により明らかになったのは、既存の Lenovo ID を持たない場合でも、Lenovo のメール検証プロセスの問題により権限のない第三者がユーザーのメール・アドレスを悪用できることだ。それにより、Lenovo ID を登録し、その Lenovo ID を使用することで、メール・アドレスに関連付けられた Dropbox アカウントにログインできたことが判明した」と述べている。

約 2 週間前に、不審な Dropbox へのサインインに関する通知を受け取った一部の Dropbox ユーザーが、直ちにパスワードの変更/二要素認証 (2FA) の有効化を行ったと報告されている。

ユーザーである xaphod は、「当時、奇妙なことが 1 つあった。Lenovo ID を作成したことが一度もないにもかかわらず、Dropbox のログインページで、私のメール・アドレスに対して『Continue with SSO』が表示されるようになっていた」と述べている。Dropbox は、2026年8月4日から 8月21日までの間に、攻撃者がユーザーの Dropbox アカウントにアクセスしたと判断している。

BleepingComputer に対する声明で Lenovo は、「この問題は、Lenovo ID/Dropbox 間の旧式の統合に関連しており、特定の Dropbox アカウントを不正に認証するために悪用可能な状態だった。問題を特定した後、Dropbox/Lenovo は協力して迅速にリスクを軽減した」と述べている。なお、この事案の調査は継続されているが、それにより Lenovo の顧客に影響が生じたことはないとされる。

Dropbox 側の対応策は、Lenovo ID を通じて認証された全セッションを失効させるとともに、Lenovo ID による認証を使用しようとする際に Dropbox アカウントのパスワード入力を必須とするログイン要件を追加することである。

Reuters によると、約 5,000 のアカウントが不正アクセスを受け、攻撃者は一部のユーザーのコンテンツを閲覧/ダウンロードした。BleepingComputer は追加情報を求めて Dropbox に問い合わせたが、記事の公開時点では回答を得ていない。