Meta と Microsoft が Claude AI の利用予算を削減:自社プラットフォームの活用を従業員に促す

Meta and Microsoft are Actively Cutting Employee Use of Claude AI

2026/10/06 CyberSecurityNews — Meta と Microsoft は、従業員による Anthropic の Claude AI の利用を減らし、自社のコーディングツールの利用を促していると、10月5日付の The Information が報じた。今回の変更は、Microsoft 製品を介した顧客からの Claude アクセスを終了するものではなく、社内支出/従業員の業務フローを見直すことに重点が置かれている。この動きが示すのは、コーディング支援ツールが日常的なソフトウェア開発に組み込まれる中、AI 関連コストを管理する必要性が高まっている。両社は、Anthropic の大口顧客である一方で、競合する関係を継続している。AI への支出/製品戦略/開発者向けツールの管理が密接に結びつき始めていることが、今回の判断から窺える。

Microsoft における AI 支出の削減

以前に Microsoft は、Anthropic 技術に対する年間での支出が、少なくとも 10 億ドルに達すると見込んでいた。しかし、Claude の利用を減らして、GitHub Copilot/OpenAI のモデルなど Microsoft のツールを利用するよう、経営陣が従業員に対して求めたことで、この予測額は 3 分の 1 以上減少したと報じられている。

Microsoft のクラウド/AI 部門では、AI に対する月間支出上限が、従業員 1 人あたり 10 万ドルから約 1 万ドルまで引き下げられたと報じられている。ただし、これらの金額は支出上限を示すものであり、すべての従業員が実際に使用した金額ではない。しかし、この上限の引き下げにより、モデルを自由にテストできていた一部のエンジニアから不満が出ているという。

ここで重要なのは、今回の社内予算の削減は、Microsoft の顧客に向けたものではなく、同社の製品から Claude が削除されたことを意味するわけではない点である。Microsoft が、従業員による利用を制限する一方で、同社の企業向けプラットフォームを通じた Anthropic モデルへの顧客支出は増加し続けていると報じられている。

Meta における自社コーディングツールの推進

Meta では、Claude Code のユーザー数が、今年初めの約 6 万人から約 3 万人へ減少したと報じられている。人員削減も減少の一因だが、より大きな要因として報告されているのは、Meta が自社の AI ツールの利用を推進していることである。これには、Meta のモデルを使用する MetaCode/Muse Code が含まれる。

MetaCode の社内ユーザーは 3 万人を超え、Muse Code の従業員ユーザーは 6,000 人を超えていたと報じられている。2026年8月に Meta は、外部顧客を対象とした Muse Code のテストを開始した。こうした移行が進む一方、Meta は約 1ヶ月で、Claude Code に対して 1 億 500 万ドル以上を支出したこともあると報じられている。これは、ユーザー数の減少が、必ずしも支出額の低下を意味するわけではないことを示している。


セキュリティチームにとって、コーディング支援ツールを変更しても、ファイル/コマンド/認証情報への自動アクセスによって生じるリスクがなくなるわけではない。以前に Cybersecurity News は、権限のないコード実行/API キーの窃取につながる可能性があると、Claude Code のリポジトリ設定に関連する 脆弱性について報じている。その時の Anthropic は、情報公開前に一連の問題を修正した。

Microsoft のツールでも同様の懸念が確認されている。修正済みの RoguePilot の脆弱性を悪用する攻撃者は、GitHub Issue 内に埋め込まれた悪意の命令を介して、リポジトリを乗っ取る可能性があった。これらの事例が示すのは、権限の制限/信頼できるプロジェクト設定の使用/AI が実行する操作の慎重な確認が必要であることだ。

Anthropic の年間売上が 650 億ドルのペースに達しているとの報告が示すのは、引き続き高い需要があることだ。今回の利用縮小が示唆するのは、予算の引き締め/競争の激化であり、Claude との完全な決別ではない。