SonicWall SMA 1000 の脆弱性 4 件が FIX:SSRF と OS コマンド・インジェクションの恐れ

SonicWall Fixes 4 SMA 1000 Vulnerabilities, Including Critical CVSS 10.0 SSRF Flaw

2026/10/13 gbhackers — SonicWall が公開したのは、SMA 1000 シリーズのアプライアンスに存在する 4 件の脆弱性に対するセキュリティ更新プログラムである。対象となる脆弱性には、CVSS スコアが 10.0 と評価される深刻なサーバサイド・リクエスト・フォージェリ (SSRF) も含まれている。この脆弱性が悪用されると、未認可の操作/OS コマンドの実行/悪意のあるアーカイブの展開/蓄積型クロスサイト・スクリプティング (XSS) に至る恐れがある。

2026年10月6日付のセキュリティ・アドバイザリ SNWLID-2026-0017 では、以下の 4 件の脆弱性が対象となっている。

  • CVE-2026-102255
  • CVE-2026-102256
  • CVE-2026-102257
  • CVE-2026-102258

一連の脆弱性の公開時点において、実環境での悪用を示す証拠は確認されていないと、SonicWall は説明している。

SonicWall SMA 1000 に 4 件の脆弱性

最も深刻な脆弱性 CVE-2026-102255 は、SMA 1000 アプライアンスの Work Place インターフェイスに影響する。想定外のアクセス経路によって、アプライアンスがフォワード・プロキシとして動作するという問題が生じる。この欠陥を突く未認証のリモート攻撃者が、標的デバイスを経由してリクエストを送信する可能性がある。セキュリティ・アドバイザリによると、この動作を悪用する攻撃者が、内部機能にアクセスし、未認可の操作を実行する恐れがある。

SonicWall は、この脆弱性を CWE-918 (SSRF) と、CWE-441 (意図しない仲介者として動作する問題) に分類しているが、後者は混乱した代理人 (Confused Deputy) とも呼ばれる。

CVE-2026-102255 の CVSS ベクターが示すのは、ネットワーク経由で悪用が可能であり、攻撃の複雑さは低く、必要な特権やユーザーの操作も不要という評価である。また、影響範囲 (Scope) は変更ありとされ、機密性/完全性/可用性のすべてに高い影響が及ぶと評価されている。

2つ目の脆弱性 CVE-2026-102256 は、CVSS スコア 7.8 の OS コマンド・インジェクションの欠陥である。認証済みの管理者に対して任意の OS コマンド実行を許し、リモート・コード実行が引き起こされる可能性がある。ただし、SonicWall が説明する攻撃シナリオでは、リモートからの認証済み攻撃が想定されているが、CVSS ベクターでは攻撃元区分がローカル、必要な権限が低いと評価されているため、両者を区別して理解する必要がある。

3つ目の脆弱性 CVE-2026-102257 は、CVSS スコア 7.2 の Zip Slip 欠陥であり、Appliance Management Console (AMC) に影響する。細工されたアーカイブを処理する際に、本来の展開先ディレクトリ外にファイルが作成され、リモート・コード実行につながる可能性がある。ただし CVSS ベクターでは、悪用に際して高権限が必要とされている。

4つ目の脆弱性 CVE-2026-102258 (CVSS 5.5) も、管理インターフェイスに影響する欠陥である。認証済みの管理者が保存する悪意の JavaScript が AMC 内で実行され、蓄積型クロスサイト・スクリプティング (XSS) が発生する可能性がある。

影響を受けるバージョンと必要なアップデート

影響を受ける SMA 1000 シリーズのモデルは、以下のとおりである。

  • SMA 6210
  • SMA 7210
  • SMA 8200v

以下のプラットフォーム・ホットフィックス・バージョン以前のリリースを使用している環境が影響を受ける。

リリース系列影響を受けるバージョン修正済みバージョン
12.4.3 系12.4.3-03526 以前12.4.3-03670 以降
12.5.0 系12.5.0-02952 以前12.5.0-03082 以降

SonicWall が強く推奨するのは、それぞれのリリース系列に対応する、修正済みバージョンへのアップグレードである。このアドバイザリでは回避策が提示されず、MySonicWall ポータルからのホットフィックスのダウンロードが顧客に案内されている。なお、SonicWall ファイアウォールの SSL-VPN 機能と SMA 100 シリーズ製品は、今回の脆弱性の影響を受けない。

脆弱性の報告者について SonicWall は、SSRF と OS コマンド・インジェクションを報告した Anthropic の研究者 Benoit Sevens に謝意を表している。Zip Slip に関しては、Brian Mariani が Trend Micro の Zero Day Initiative (ZDI-CAN-28924) を通じて報告し、蓄積型 XSS についても DigitalCanion SA が同氏を貢献者として挙げている。