日本コロムビアのマルウェア感染:カラオケ利用者など 870 万件超の個人情報に漏洩のリスク

Nippon Columbia malware incident exposes 8.6 million karaoke fan records

2026/10/11 BleepingComputer — 日本最大のカラオケ機器メーカーである第一興商は、国内有数のカラオケボックスチェーン BIG ECHO を含め、全国で 521店舗のカラオケ施設を運営している。同社が明らかにしたのは、業務委託先の日本コロムビアでマルウェア感染が発生し、顧客および従業員の個人情報を含む 870 万件以上の記録が、漏えいのリスクにさらされたことである。第一興商が、顧客の個人情報の取り扱いを委託する日本コロムビア・グループ (NCG) は、音楽/映像/ゲームソフト制作と販売に加えて、アーティストのマネジメントなどを手掛ける日本のエンターテインメント・グループである。

10月5日に日本コロムビアは、従業員が使用するコンピュータでマルウェアが発見されたことを第一興商に報告し、翌 10月6日には影響を受けたシステムを隔離した。第一興商によると、現時点でデータの漏洩や窃取は確認されていないが、その可能性があることから、顧客に対して注意を呼び掛けている。

今回のインシデントで漏洩のリスクにさらされた情報には、従業員 9万3,000人分と顧客 863万1,000人分の記録が含まれている。漏洩のリスクにさらされた個人情報の種類は以下のとおりである。

  • 氏名
  • 性別
  • 生年月日
  • メールアドレス
  • 電話番号

今回のインシデントにより、BIG ECHO/MEGA BIG/カラオケ CLUB DAM/バナナクラブ/B-GARAGE/DK Dining の利用者に影響が及ぶ可能性があると、第一興商は説明している。顧客に対する警告として、メール/SMS/電話などを介して届く連絡の中で、金銭の支払いや機微な個人情報/金融情報の提供を要求するものに注意が必要だと呼び掛けている。

同社によると、漏洩のリスクにさらされた情報にはパスワードは含まれておらず、会員ポイントの不正利用を示す証拠や、第一興商の自社システムへの侵害も確認されていない。その一方で、NCG はパスワードなどの認証情報をリセットし、インシデントの原因と影響範囲および、インターネット上へのデータ漏洩について調査を進めている。ただし、10月9日に公開された追加情報でも、データ漏洩の可能性について新たな詳細は示されていない。

BleepingComputer は、今回のセキュリティ・インシデントに関する NCG の公式発表を確認できておらず、NCG に詳細を問い合わせて回答を待っている。