Fortinet FortiSIEM RCE Vulnerability Gets Public Exploit That Requires No Login
2026/10/21 CyberSecurityNews — Fortinet FortiSIEM に存在する緊急度の高い脆弱性 CVE-2026-106173 に対して、公開された概念実証コード (PoC) が提供された。この脆弱性を悪用する未認証のリモート攻撃者は、ファイルを書き込み、コード実行を引き起こす可能性がある。この脆弱性は FortiSIEM 7.5.0 に影響する。すでに Fortinet は、バージョン 7.5.1 で修正を提供しており、バージョン 7.6 は影響を受けないと、公開されたアドバイザリに記されている。2026年10月13日に Fortinet は、FortiGuard に関するセキュリティ・アドバイザリを公開し、この脆弱性について詳述している。その後、Horizon3.ai が、技術的な調査結果と PoC エクスプロイトを GitHub で公開した。

この調査結果が示すのは、未認証のクライアントを用いる攻撃者が、TCP ポート 27918 で稼働する gRPC サービスにアクセスし、”SendQueryResult” メソッドを悪用することで、自身で指定したデータを FortiSIEM アプライアンスに書き込む方法である。
この gRPC サービスはクエリ結果のデータを受け取り、クライアントから渡された値を使用してファイルパスを構築する。Horizon3.ai が発見したのは、サービスがクエリ ID をパスに追加する前に、適切な検証を行っていないことである。この欠陥を突く攻撃者は、ディレクトリ・トラバーサルの文字列を使用することで、本来のクエリ結果保存フォルダの外部にファイルを書き込むことが可能になる。
このサービスは、ファイル名の末尾に独自の文字列を追加する。Horizon3.ai が明らかにしたのは、細工されたフィールドに NULL バイトを取り込む攻撃者により、オペレーティング・システムが騙され、ファイルパスが途中で終了したと誤認することだ。
Fortinet FortiSIEM の RCE 脆弱性
これにより、攻撃者はサービスが自動生成するファイル名に制限されず、既存のファイルを正確な名前で指定して、攻撃を試行する機会を得る。調査によると、一般的なツールやライブラリではヘッダー内の NULL バイトが制限されるため、この特殊なリクエストを送信するには、gRPC メッセージを手動で構築する必要がある。
標的とされるアプライアンスが自動実行するスクリプトを上書きする攻撃者が、この任意のファイル書き込みの脆弱性を悪用すると、リモートコード実行につながる可能性がある。Horizon3.ai が特定したのは、スケジュールされたジョブにより実行される、スクリプト “/opt/charting/redishb.sh” が攻撃対象となり得るファイルであることだ。
管理者が調査すべきファイルとして、研究者が挙げているのは “/opt/phoenix/bin/phLicenseTool” である。公開された PoC は、脆弱性のリスクを実証するものだが、PoC が公開されたという事実だけでは、特定の FortiSIEM システムが実際に侵害されたことを意味しない。
管理者にとって必要なことは、FortiSIEM アプライアンスで稼働しているバージョン 7.5.0 の確認と、7.5.1 以降へのアップグレードである。なお、FortiSIEM 7.6 は影響を受けないと報告されている。直ちにアップグレードできない場合には、TCP ポート 27918 へのアクセスを信頼できるシステムに限定し、インターネットから直接アクセスできないようにすべきである。
Horizon3.ai によると、この脆弱性の悪用を明確に識別できるアプリケーション・ログは見つかっていない。侵害の可能性を調査するチームは、ファイルの更新日時を確認するとともに、前述のスクリプトに対して不審な変更が加えられていないことを調べる必要がある。周辺のシステム・ファイルと更新日時が一致しない場合は、詳細な調査が必要となる可能性がある。ただし、その不一致だけで、悪用があったと断定することはできない。
これまでにも Horizon3.ai は、FortiSIEM の脆弱性 CVE-2024-23108/CVE-2025-64155 などを報告してきた。今回の脆弱性 CVE-2026-106173 は、それらに続くものとなる。
以前の脆弱性は “phMonitor” サービスに関連していたが、今回の脆弱性は別の gRPC サービスに存在する。この違いは防御側にとって重要である。FortiSIEM の特定のサービスに対する保護を確認しても、別のサービスまで自動的に保護されるわけではない。
この記事は、統合セキュリティ管理製品である Fortinet FortiSIEM における深刻な不具合と検証コードの公開状況について解説するものです。通信処理部における入力値の検証不足およびパス制御の不備が背景に存在します。影響として、装置内の任意ファイル改ざん/不正な命令の遠隔実行が生じる恐れがあります。対応策として、安全なバージョンへの速やかなアップデート/対象通信接続口のアクセス制限/関連スクリプト変更履歴の点検が求められます。

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