Splunk Enterprise/SOAR の深刻な脆弱性 24件が FIX:RCE や DoS などの恐れ

Splunk Fixes 24 Security Flaws, Including Four Critical Vulnerabilities in Enterprise and SOAR

2026/10/23 CyberSecurityNews — Splunk が公開したのは、Splunk Enterprise/Splunk SOAR に存在する 24件の脆弱性に対するセキュリティ・アップデートであり、そのうち 4件の脆弱性は、CVSS スコアが 9.3~9.9 と評価されている。2026年10月21日に Splunk は、3 件のセキュリティ・アドバイザリを通じて修正プログラムを公開した。対象となる問題には、アクセス制御/入力データ処理/ファイル外部公開/リモート・コード実行/サービス拒否 (DoS)/不適切な認可チェックなどが含まれる。

Splunk Enterprise のセキュリティ強化に関するアドバイザリでは、同社内の調査により発見された 4件の CVE が取り上げられている。

脆弱性 CVE-2026-76299/CVE-2026-76302 は、CVSSスコアが 9.9 であり、不適切なアクセス制御と、入力データなどに対する不適切な無害化処理に関連している。

脆弱性 CVE-2026-76300 は CVSSスコア 8.8 であり、リソースのライフサイクル全体にわたる不十分な管理に起因する。また、CVE-2026-76301 は CVSS スコア 7.6 で、セキュリティ保護機構の不備に関連する。

Splunk は、社内で発見された問題を弱点の種類ごとに分類しているため、1 件の CVE が複数の関連する問題を表している場合がある。


Splunk SOAR のアドバイザリでは、バージョン 8.7.0 で修正された 8件の CVE が報告されている。

最も深刻なのは、CVSS スコア 9.9 の CVE-2026-76531 である。この脆弱性を悪用する攻撃者は、ファイルやディレクトリへの不正アクセスを、外部の第三者に許す恐れがある。

CVE-2026-76407 も CVSSスコア 9.3 の重大な脆弱性であり、不適切なアクセス制御に関連している。

その他の Splunk SOAR の脆弱性には、URL パスの不適切な検証/入力データの処理不備/リソース管理の不備/セキュリティ保護機構の問題などが含まれる。

Critical な 4件の脆弱性
CVE製品CVSSCWE
CVE-2026-76299Splunk Enterprise9.9CWE-284
CVE-2026-76302Splunk Enterprise9.9CWE-707
CVE-2026-76407Splunk SOAR9.3CWE-284
CVE-2026-76531Splunk SOAR9.9CWE-552
修正された 24件のセキュリティ脆弱性

別の Splunk Enterprise セキュリティ・アドバイザリでは、さらに 12件の脆弱性が報告されている。このうち、CVE-2026-76291/CVE-2026-76298 は、いずれも CVSS スコア 8.8 と評価されている。

スケジュール済み検索を実行する権限を持つユーザーが、脆弱性 CVE-2026-76291 を悪用してセキュリティ上の制限を回避し、危険な SPL (Search Processing Language) コマンドを実行する可能性がある。

また、権限の低いユーザーが CVE-2026-76298 を悪用すると、PostgreSQL サイドカーのスーパーユーザー・パスワードが導出され、サーチヘッド・クラスタのメンバー上で、オペレーティング・システムのコマンド実行に至る可能性がある。

CVE-2026-76293 も、リモートコード実行につながる脆弱性である。edit_manager_xml 権限を持つユーザーであれば、Splunk Web Manager XMLを通じて、オペレーティング・システムのコマンドを実行する可能性がある。

深刻度 High の 11件の脆弱性
CVE製品CVSSCWE
CVE-2026-76291Splunk Enterprise8.8CWE-284
CVE-2026-76298Splunk Enterprise8.8CWE-321
CVE-2026-76300Splunk Enterprise8.8CWE-664
CVE-2026-76408Splunk SOAR8.8CWE-664
CVE-2026-76526Splunk SOAR8.8CWE-707
CVE-2026-76530Splunk SOAR8.8CWE-647
CVE-2026-76301Splunk Enterprise7.6CWE-693
CVE-2026-76288Splunk Enterprise7.5CWE-400
CVE-2026-76290Splunk Enterprise7.5CWE-400
CVE-2026-76529Splunk SOAR7.5CWE-424
CVE-2026-76293Splunk Enterprise7.2CWE-94

認証を必要としない2件のサービス拒否 (DoS) の脆弱性 CVE-2026-76288/CVE-2026-76290 を悪用する攻撃者は、細工された Web リクエストやパッケージのダウンロードを繰り返すことにより、Splunk サービスの応答を妨害する可能性がある。

その他の脆弱性は、REST APIの認可処理/フィールド抽出の管理/ソースタイプの名前変更/SPLのフィルタリング/フェデレーション検索の操作などに影響する。


Splunk は多くの組織でセキュリティ監視の中核を担っているため、インスタンスが侵害されると、ログ情報の漏えい/脅威検出能力の低下/インシデント調査の妨害などにつながるおそれがある。

いくつかの脆弱性を悪用する攻撃者は、特定の権限を持つ認証済みユーザーによる操作を必要とする。しかし、認証が必要であることは、必ずしもリスクが低いことを意味しない。

認証情報の窃取/ユーザーロールへの過剰な権限付与/内部アクセス制御の不備などにより、悪用に必要なアクセス権限を攻撃者が取得する可能性がある。

その一方で、認証不要のサービス拒否の脆弱性は、アカウントを持たない攻撃者でもサービスに影響を与えられるため、インターネットに公開されたシステムでは特に注意が必要である。

深刻度 Medium の 9件の脆弱性
CVE製品CVSSCWE
CVE-2026-76289Splunk Enterprise6.5CWE-770
CVE-2026-76292Splunk Enterprise / Secure Gateway6.5CWE-862
CVE-2026-76528Splunk SOAR6.2CWE-693
CVE-2026-76527Splunk SOAR5.5CWE-703
CVE-2026-76287Splunk Enterprise5.4CWE-639
CVE-2026-76294Splunk Enterprise4.3CWE-862
CVE-2026-76295Splunk Enterprise / Secure Gateway4.3CWE-943
CVE-2026-76296Splunk Enterprise4.3CWE-862
CVE-2026-76297Splunk Enterprise4.2CWE-352
修正済みバージョンと推奨される対応

ユーザー組織にとって必要なことは、アップデートの計画にあたり、外部に公開されているインターフェイスとユーザーに割り当てられた権限を確認することである。管理者に推奨されるのは、使用している製品系列に応じて、以下の修正済みバージョンにアップグレードすることである。

製品修正済みバージョン
Splunk Enterprise 10.4系10.4.4
Splunk Enterprise 10.2系10.2.8
Splunk Enterprise 10.0系10.0.11
Splunk Enterprise 9.4系9.4.16
Splunk SOAR8.7.0以降
Splunk Secure Gateway 3.10系3.10.12
Splunk Secure Gateway 3.9系3.9.26
Splunk Secure Gateway 3.8系3.8.73

Splunk によると、脆弱性 CVE-2026-76292 および CVE-2026-76295 に対処するには、Splunk Secure Gateway においても、対応する修正済みバージョンへのアップデートが必要になる。

すぐにパッチを適用できない組織は、脆弱性の種類に応じて、使用していない機能を無効化することで、攻撃にさらされる範囲を縮小できる。

  • Splunk Web
  • Pipeline Builders
  • Secure Gateway
  • PostgreSQL サイドカー

ただし、これらの機能を無効化すると、主要な業務機能に影響する可能性がある。そのため、管理者は設定を変更する前に、各機能への依存関係を確認する必要がある。

また、過去に報告された Splunk Enterprise の複数の脆弱性や、Splunk SOARのセキュリティ・アップデートに関する情報も、これまでの修正履歴やリスクを把握する上で参考になる。

今回の 24件の脆弱性については、認証不要のサービス拒否から、特定の権限を必要とするコマンド実行に至るまで、悪用の条件が異なる点に注意が必要である。