サイバー攻撃の半数が闇に葬られる:インシデントの報告を躊躇してはならない

Half of Cyber-Attacks Go Unreported

2023/09/26 InfoSecurity — Keeper Security が実施した最近のグローバル調査によると、サイバー攻撃や侵害を社内外に広く報告する際の問題点として、恐怖/無知/忘却が挙げられている。この調査レポート Cybersecurity Disasters Survey Incident Reporting & Disclosure は、2023年9月26日に発表されている。


それによると、IT と Security のリーダーにとって、サイバー攻撃は最重要課題だと認識されている。そして、回答者の 40% がサイバー攻撃を経験したことがあり、74% が将来において “サイバーセキュリティ災害” により、影響を被ることを懸念していることが明らかになった。

このレポートでは、攻撃を報告する際の懸念すべき問題点も示されている。具体的には、41% が社内のリーダーに報告せず、48% がインシデントを関係当局に秘密にしているという結果が出た。

なぜサイバー犯罪の報告が少ないのか?

社内への情報開示が不十分な理由について尋ねたところ、IT/Security のリーダーの 48% が問題があると回答した。その内訳を分析すると、25% が経営陣がサイバー攻撃に対して無関心だと指摘し、23% が曖昧な対応だと答えている。当局への報告不足の主な理由としては、反撃への恐怖 (43%)/ブランド既存への短期的な懸念 (36%)/不必要 (36%)/忘却 (32%) 等が挙げられていた。

このレポートは、「これらの回答が示すのは、ビジネスリーダーたちが、サイバー・セキュリティに対して透明性/誠実さ/信頼の文化を創造し、それを維持していくことの重要性である。サイバー・セキュリティは共有の責任である。したがって、深刻な被害をもたらす可能性のあるインシデントの報告を、従業員が躊躇するような状況は排除されるべきだ」と述べている。

政府当局へのインシデント報告は、米国/英国/EU を含む、数多くの国でも義務付けられている。

2023年5月に実施された、サイバー・セキュリティの神話を否定するソーシャルメディア・キャンペーンにおいて、英国の Information Commissioner’s Office (ICO) は、「サイバー・インシデントを報告したからといって、インシデントが公表される可能性が高くなるわけではない。その一方で、UK National Cyber Security Centre と ICO が提供する、豊富なサポートを利用できるようになる」と主張している。

この調査レポート Cybersecurity Disasters Survey Incident Reporting & Disclosure は、Keeper Security と TrendCandy Research が、2023年を通して 400人の IT/Security リーダーを対象に実施した結果である。