Linux sudo コマンドを Windows Server 2025 で発見:製品版に入れば嬉しい

Microsoft is bringing the Linux sudo command to Windows Server

2024/02/04 BleepingComputer — Microsoft は、Linux の “sudo” 機能を Windows Server 2025 に導入し、管理者がコンソール・アプリケーションの特権を昇格させるための新たな方法を提供するという。Superuser do (sudo) は、Linux のコンソール・プログラムであり、低特権ユーザーに対して、昇格した特権 (通常は root) でのコマンド実行を許すものである。このコマンドにより、通常ではサーバを低特権アカウントで使用し、特定のコマンドを実行する場合に限り、特権への昇格を可能にするため、Linux のセキュリティを向上させている。

sudo コマンドの例を、以下に示す。低特権ユーザーとして ‘whoami’ を実行し、sudoを使用して ‘whoami’ を実行している。whoami コマンドにおいて、私は bleeping ユーザーとして実行している。しかし、sudo を使って whoami を実行すると、私の権限は root に昇格する。

Demonstrating the sudo command using whoami
Demonstrating the sudo command using whoami
Source: BleepingComputer
Windows Server 2025 での sudo テスト

先週に Microsoft は、Windows Server 2025 Insider preview ビルドをリリースした。しかし、その直後、より新しいバージョンがネット上に流出しているのだ。Windows Latest が報じたように、流出したバージョンには、Windows の “sudo” コマンドの新しい設定を含む、開発中の新機能がいくつか含まれている。

New sudo settings in Windows Server 2025 preview build
New sudo settings in Windows Server 2025 preview build
Source: WindowsLatest

これらの設定は、開発者モードを有効にした後にのみ利用可能であり、現時点のコマンドラインでは、sudo コマンドは動作しない。

しかし、sudo 設定には、sudo アプリケーションを ‘In a new windows’ で ‘With input disabled’ にして ‘Inline’ でというふうに、このコマンドをインラインで実行する手掛かりがある。

すでに Windows は、UAC プロンプトを使用して、プログラムを自動的に昇格させる機能を提供している。その対象となるプログラムは、独自のウィンドウにおいて昇格した特権で実行される。しかし、bcdedit や reagentc のような管理ツールは、これらのコマンドを実行するためには、管理者であることが条件となる。

このような場合であっても sudo コマンドは、新しいウィンドウ/現在のウィンドウのインライン/無効化された入力設定を使った非対話型シェルなどの、Windows の設定に基づいたプログラムの実行を許可する。この機能は Windows 11 では、まだ見つかっていないが、将来において Microsoft が sudo を追加しても不思議ではない。

一般的に、Microsoft は、プレビュー・ビルドで新機能をテストしても、製品ビルドには反映させない可能性もあることに注意すべきだ。しかし Microsoft が、この機能を Windows に統合していく方式は興味深く、今後も目が離せない。