WordPress HTML5 Video Player の脆弱性 CVE-2024-5522 が FIX:ただちにパッチを!

CVE-2024-5522 (CVSS 10): Critical Security Flaw Threatens Thousands of WordPress Sites

2024/05/31 SecurityOnline — 人気の WordPress HTML5 Video Player プラグインに、深刻なセキュリティ脆弱性 CVE-2024-5522 (CVSS:10) が発見された。この脆弱性の悪用に成功した、認証されていない攻撃者は、Web サイトのデータベースへ向けた、SQL インジェクションが可能になるため、機密情報の漏えいが生じ、サイトの完全性が損なわれる可能性がある。この脆弱性は、WPScan のセキュリティ研究者 Mayank Deshmukh により発見/報告された。


脆弱性 CVE-2024-5522 が存在するプラグイン HTML5 Video Player は、ユーザーがレスポンシブな HTML5 動画を、シームレスにサイトへと埋め込むためのツールである。このプラグインは、30,000 件以上もインストールされているため、多数の WordPress Web サイトに深刻なリスクが生じている。

この脆弱性 CVE-2024-5522 (CVSS:10.0) は、不十分な入力検証と SQL クエリの不適切な処理に起因するものであり、SQL インジェクションの脆弱性に分類される。

この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、プラグインのデータベースとのインタラクションが可能になり、任意の SQL クエリを実行できるようになるため、以下のような悪意のアクションを実行する可能性を手にする:

  • 機密情報の取得:ユーザー認証情報/財務情報/専有データなどの機密情報の不正取得。
  • Web サイトのコンテンツの改ざん:Web ページの改ざん/悪意のサイトへ向けた訪問者のリダイレクト/有害なコードの注入など。
  • サイトの機能性の侵害:Web サイト運営の妨害/バックドアの設置/サイトの完全制御など。

HTML5 Video Player プラグインの、バージョン 2.5.26 以下が、この脆弱性の影響を受ける。ユーザーに対して強く推奨されるのは、最新バージョン 2.5.27 へとプラグインを直ちにアップデートし、この問題に対処することである。また、アップデートが不可能な場合には、修正プログラムが利用可能になるまで、プラグインを一時的に無効化/削除することを検討してほしい。