ESET の Windows 向け製品群の脆弱性 CVE-2024-2003 が FIX:権限昇格の恐れ

ESET Issues Security Patch for Privilege Escalation Flaw in Windows Products

2024/06/22 SecurityOnline — ESET の Windows 向けセキュリティ製品群に存在する、深刻度の高い脆弱性 CVE-2024-2003 (CVSS:7.3) が対処された。この脆弱性は、Zero Day Initiative (ZDI) により発見されたものである。


脆弱性に潜むリスク

この脆弱性は、ESET が隔離ファイルを復元する際の操作に起因する。このプロセスの操作に成功した攻撃者は、任意のファイルの作成/上書きを達成し、システムの管理者権限を取得する可能性を手にする。この種の権限昇格が悪用されると、攻撃者によるセキュリティ・バイパスが発生し、侵害したマシンで大混乱がを引き起こされる可能性がある。

ESET の積極的な対応

すでに ESET は、この問題に対処している。Antivirus and Antispyware Scanner Module 1610において修正プログラムがリリースされ、定期的なアップデートを通じて、2024年4月からユーザーへと自動的に配布されている。この積極的な対応により、脆弱性 CVE-2024-2003 が悪用される前に、大多数のユーザーが保護されたことになる。

影響範囲

この脆弱性は、以下の Windows 向け製品群に影響するものである:

  • ESET NOD32 Antivirus
  • ESET Internet Security
  • ESET Smart Security Premium
  • ESET Security Ultimate
  • ESET Endpoint Security for Windows
  • ESET Server Security for Windows Server
  • ESET Mail Security for Microsoft Exchange Server
  • ESET Mail Security for IBM Domino

    その他に、ESET の Business and Enterprise ソリューションも対象となる。
対応方法

ESET 製品を定期的にアップデートしているユーザーは、すでに保護されているため、特別な対応は不要である。新規にインストールするユーザーの場合は、ESET の Web サイト/リポジトリで入手可能な、最新のインストーラーを使用する必要がある。