CrowdStrike 障害で $500M の損害を主張するデルタ航空:Microsoft が反撃

Microsoft Hits Back at Delta After the Airline Said Last Month’s Tech Outage Cost It $500 Million

2024/08/06 SecurityWeek — Microsoft と CrowdStrike は共に、先月の技術障害で数千便の欠航を招いたと主張する、デルタ航空に対して応戦している。Microsoft の弁護士は、デルタ航空の主要な IT システムは、Microsoft Windows ではなく、他のテクノロジー企業がサービスを提供しているのだろうと述べている。


Microsoft の Mark Cheffo 弁護士は、デルタ航空の David Boies 弁護士に宛てた書簡の中で、「あなたの書簡とデルタ航空のパブリック・コメントは、不完全かつ虚偽的なものであり、また、誤解を招くものであり、Microsoft と評価を傷つけるものである」と述べている。

Cheffo によると、Microsoft は “なぜ他の航空会社が、デルタ航空よりも早く完全に業務を復旧できたのか” を明らかにしようとしているという。この発言は、CrowdStrike とデルタ航空の戦いが激化していることを示唆している。

先週にデルタ航空の CEO である Ed Bastian は、Microsoft Windows で稼働するマシンに対する、CrowdStrike のアップグレードの不具合から始まった技術障害により、同航空会社は $500M の損害を被ったとし、法的措置を提起した。

火曜日に、デルタ航空は、2016年以来 “数十億ドルの IT 設備投資” と年間数十億ドルの IT コストなど、信頼性の高いサービスに投資してきた長い実績があると述べたが、それ以上のコメントはされていない。

CrowdStrike も、デルタ航空の主張に異議を唱えている。同社と Microsoft は、7月の障害からの回復を支援する申し出を、デルタ航空が断ったとしている。Microsoft の弁護士によると、障害発生中に、Microsoft CEO の Satya Nadella から、デルタ航空の Bastian に電子メールが送られたが、返信はなかったという。