Askul におけるデータ侵害が報告される:約 70万件のデータ漏洩とRansomHouse の主張

Askul data breach exposed over 700,000 records after ransomware attack

2025/12/17 SecurityAffairs — Askul が発表したのは、10月19日にランサムウェア攻撃を検知したこと、および、この攻撃を実行した脅威アクターが、同社のインフラにアクセスして機密データを窃取したという事実である。Askul は、企業/消費者向けにオフィス用品/文房具/IT 機器/日用品などを供給する日本の e コマースおよび物流企業であり、日本全国で大規模な受注/配送サービスを運営している。同社は、LOHACO を運営し、Yahoo! JAPAN エコシステムの一員でもある。

このサイバー攻撃により、Askul の注文/配送/自動物流システムに深刻な混乱が生じた。12月初旬にサービスは再開されたが、顧客とパートナーのデータに影響が生じた。

ランサムウェア集団 RansomHouse が主張したのは、11月および 12 月に漏洩を成功させ、1TB の機密データを盗み出したという事実である。その原因となったのは、交渉の失敗または Askul による支払い拒否にあると見られている。

現時点で、このランサムウェア集団が公開しているのは、窃取データを含む3つの証拠セットである。

Askul が認めたのは、データ漏洩により顧客および提携先データが影響を受け、約 59 万件のビジネス・サービス記録/約 13万2000 件の消費者記録/数千件の従業員および役員の記録を漏洩したことだ。

同社が公表したデータ漏洩通知には、「2025年10月19日に Askul 株式会社は、ランサムウェア攻撃を受けた。それにより、データの暗号化とシステム障害が発生し、大規模なサービス停止と企業情報の漏洩につながった」と記載されている。

確認された漏洩に関する情報 (2025年12月12日時点)

役員/従業員 (グループ会社を含む):約 2700 件。
個人情報保護委員会に報告書を提出済みである。
影響を受けた顧客および提携先には個別通知済みである。
長期的な監視を実施しており、必要に応じ追加対策を講じている。
LOHACO の決済システムは、顧客のクレジットカード情報を保管していない。
二次被害防止のため詳細は非公開とする。
漏洩した法人向けサービス顧客情報:約 59万件。
漏洩したコンシューマー向けサービス顧客情報:約 13万2000 件。
漏洩したパートナー情報 (ベンダー/代理店/サプライヤー):約 1万5000 件。

Askul が報告した内容は、窃取した認証情報を悪用する攻撃者が、同社のネットワークへのアクセスと偵察を行い、追加の認証情報を取得したことだ。その後に攻撃者が実施したのは、ネットワークの横断的な移動/セキュリティ・システムの無効化/バックアップの削除/ランサムウェアの実行である。

同社の CEO である Akira Yoshioka は、「ランサムウェア攻撃により顧客情報と一部パートナーデータが漏洩し、多大な影響を及ぼした。高度に自動化された物流システムが機能停止したことで、一時的にサービスが停止し、顧客/パートナー/物流クライアント/株主などのステークホルダーに影響が生じた。当社は、この事態を深刻に受け止め、全社を挙げて影響の抑制とサービスの復旧に取り組んでいる。今回の攻撃を踏まえ、今後は BCP (事業継続計画) の見直しと強化に取り組む方針である」と述べている。

同氏は、「サービスの全面復旧フェーズに入ったので、入手可能な調査結果/対応策/セキュリティ強化策について報告するが、二次被害につながる可能性がある詳細は除かれる。この報告書が、当社の説明責任を果たすと共に、他組織のサイバー・セキュリティへの取り組みの一助となることを期待する」と続けている。

今年は、別の日本企業もランサムウェア攻撃を受けている。9月には Asahi ビールが攻撃され、約 200 万人の顧客および従業員の個人情報が盗まれ、日本国内における同社事業に深刻な混乱をもたらした。