CISA KEV 警告 26/06/09:Cisco SD-WAN/Chrome V8/Arista EOS の脆弱性を追加

CISA Adds Cisco, Chrome, and Arista Flaws to KEV Catalog Amid Active Exploitation

2026/06/10 TheHackerNews — 米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、活発な悪用が報告されていることを受け、Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに 3 件の新たな脆弱性を追加したと発表した。

追加された脆弱性は以下のとおりである。

  • CVE-2026-20245 (CVSS 7.8):Cisco Catalyst SD-WAN Manager における出力の不適切なエンコードまたはエスケープに起因する脆弱性である。この欠陥を突く認証済みのローカル攻撃者は、細工されたファイルを標的システムに提供することで、root 権限で任意のコマンドを実行する可能性がある。
  • CVE-2026-11645 (CVSS 8.8):Google Chrome V8 における境界外読み取り/書き込みの脆弱性である。この欠陥を突くリモート攻撃者は、細工された HTML ページを介して、サンドボックス内で任意のコード実行を可能にする。
  • CVE-2026-7473 (CVSS 6.9):Arista Extensible Operating System (EOS) における、不完全な比較 (要素不足) に起因する脆弱性である。この問題により、未設定のトンネル・トラフィックが処理される可能性がある。悪用が確認されているが、Arista にはパッチ提供の予定はないとされている。

Arista によると、VXLAN (Virtual Extensible LAN)/decap-group/GRE (Generic Routing Encapsulation) トンネル・インターフェイスなどのトンネル・デカプセル化設定が存在する EOS プラットフォームにおいて問題が発生する。

これにより、設定されたデカプセル化 IP とデスティネーション IP が一致する、トンネル・パケットを誤って転送するという挙動が発生する。この問題はトンネル・プロトコルの種類を検証していないことに起因するため、設定されていないトンネル・トラフィックが予期せずに処理される可能性がある。

このセキュリティ欠陥は主に 7020R、7280R/R2、7500R/R2 シリーズに影響する。ただし、悪用が成立するためには、VXLAN VTEP/GRE トンネル・エンドポイント/IP decap-group などの、デカプセル化 IP を持つトンネル・エンドポイントとして、対象デバイスが設定されている必要がある。

Arista は、この脆弱性が「実環境で悪用されていると報告されている」と認めており、Comcast の Scott Christiansen/Lukas Peitz/Rich Compton/Jonathan Davis に対して、責任ある開示への謝意を示している。

しかし Arista は、パッチの適用により既存環境の設定が破損するリスクがあるとし、脆弱性 CVE-2026-7473 に対するパッチを提供する予定はないと説明している。その代わりに、この問題に対処するための緩和策を提示している。

推奨される緩和策は 2 つに分類される。

  1. 上流デバイスに ACL を適用する。
  2. 想定外のデカプセル化が発生するデバイスに ACL を適用する。

いずれの場合も、正当なトンネル・トラフィックのみの許可と、悪意のトンネル・トラフィックの遮断を目的としている。

Federal Civilian Executive Branch (FCEB) 機関は、これら 3 件の脆弱性による脅威に対処するために、2026年6月23日までに必要な修正/緩和策を適用するよう命じられている。