Okta が拡張する AI Agent のための ID 制御:各アクセス・ライフサイクルに対処する 3 つの機能とは?

Okta Expands Identity Controls for AI Agents

2026/07/23 SecurityBoulevard — 企業システム内で従業員に対して用いられる AI エージェントは、ID 追跡やアクセス・レビューなしに動作できるため、独特のアクセス管理上の問題を生み出す。Security Boulevard が報じたように、北米の 539 組織を対象とした IDC の調査で判明したのは、回答者の 90% が自律型 AI によるリスクへ対処するために、自社の ID 管理慣行を改善する必要があると考えていることだ。いまのセキュリティ・チームは、行動しているエージェントや、そこで使用される権限、そして、アクセスの保持などについて判断する必要がある。

Okta が発表したのは、そのアクセス・ライフサイクルの各段階に対処する 3 つの機能である。

  • Agent Gateway:エンタープライズ・ツールへの接続を統制する。
  • Agent-to-Agent Connections:エージェント間のタスク引き継ぎを保護する。
  • Resource Access Certifications for AI Agents:エージェントによるリソースへのアクセス保持をレビューする。

Agent Gateway は、エージェントとエンタープライズ・ツールの間に置かれる、ランタイムにおける ID/ポリシーの適用ポイントである。Okta によると、エージェントがツールを呼び出すときに、この gateway はエージェントと、そのリクエストの背後にいるユーザーを検証し、アクセスポリシーを評価し、短命の認証情報を仲介する。Okta はダウンストリームの認証情報をエージェントの外部に保持し、エージェント ID/開始ユーザー/トランザクション結果を記録する。

Agent Gateway を使用する組織は、エージェント・クライアントに対してエンドポイントを指定し、各ツール呼び出しにおいて、Okta が ID/アクセス・ポリシーを適用できるようにする。Okta によると、この Gateway が対象となるアクセスを仲介するため、セキュリティ・チームはダウンストリーム認証情報のローテーションや、それらを使用する他のエージェントの中断を必要とせずに、エージェントを無効化できる。

これらの認証情報をエージェントの外部に保持することは、プロンプト・インジェクションやモデル侵害により、それらが露出することを防ぐことも意図している。この機能は、組織が容易に変更できないサードパーティ・エージェントにおいて有用となる可能性がある。Agent Gateway は、API gateway や MCP gateway を置き換えるものではなく、ID レイヤとして機能すると、Okta は述べている。したがって、API gateway や MCP gateway は、引き続きトラフィック・ルーティング/接続性/レート制限を処理できる。


Agent-to-Agent Connections は、すでに一般提供されているものであり、あるエージェントが別のエージェントを呼び出す際に制御を適用する。管理者は、エージェント間での通信の定義とアクセスの制限を行い、特定のタスクのみで使用できるトークンを発行できる。Okta は、個々の引き継ぎも記録し、セキュリティ・チームによるリクエストの追跡と、それを開始したユーザーまたはサービスの追跡を可能にする。


Resource Access Certifications for AI Agents は、それぞれのエージェントを Okta のアクセス・レビュー・プロセスへ組み込むものだ。Okta によると、管理者は人間とエージェントのアクセスを並べて確認し、認証判断を記録し、不要になった接続を自動的に取り消すことができる。これにより、エージェントの役割が変わった場合や、プロジェクトが終了した場合の、権限の肥大化を減らせる可能性がある。


3 つの機能の提供状況は、それぞれ異なる。Agent Gateway はリクエストに応じて利用できるリサーチ・リリースであり、Agent-to-Agent Connections は一般提供中であり、Resource Access Certifications はアーリー・アクセス向けとなっている。

エージェントの ID およびアクセス管理が、より大きなセキュリティおよび標準化上の課題になりつつある状況において、Okta の一連の追加機能が登場した。National Institute of Standards and Technology (NIST) は February 2026 Concept Paper で、既存の ID 標準をソフトウェア・エージェントおよび AI エージェントに適用する方式を検討するプロジェクトの概要を示した。

NIST は、認可/委任アクセス/ログ記録に加えて、エージェントの行動を特定の人間/非人間 ID へ結び付ける能力を、今後の作業における重要領域として特定した。それが示すのは、エージェントの採用が進むにつれて、そのアクセスを統制し、説明責任を維持するための制御の必要性である。