Langflow のパス・トラバーサル脆弱性 CVE-2026-5027 :実環境での悪用を確認

Path traversal flaw in AI dev platform Langflow exploited in attacks

2026/06/10 BleepingComputer — AI 開発プラットフォーム Langflow に存在する、深刻なパス・トラバーサル脆弱性 CVE-2026-5027 を積極的に悪用する攻撃者が、公開されているサーバに任意のファイルを書き込んでいる。Langflow はオープンソースのビジュアル・プラットフォームであり、従来のコーディングを置き換えるドラッグ&ドロップ・インターフェイスを用いて、AI アプリケーション/AI エージェント/検索拡張生成 (RAG) システム/MCP ベースのワークフローを構築するためのものだ。AI 開発チームに広く利用されており、GitHub 上で 149,000 以上のスターと 9,200 以上のフォークを獲得している。

脆弱性 CVE-2026-5027 は、Langflow のファイル・アップロード機能に存在する深刻なパス・トラバーサルの欠陥であり、その原因はユーザーが指定したファイル名に対する不適切なサニタイズにある。

この脆弱性を 2026年初頭に発見した Tenable は、「マルチパート・フォーム・データから受け取る “filename” パラメータを、”POST /api/v2/files” エンドポイントがサニタイズしないため、攻撃者はパス・トラバーサル・シーケンス “../” を介して、ファイル・システム上の任意の場所への書き込みを可能にする」と説明している。

Tenable は Langflow チームへ最初に報告したが、2ヶ月以上にわたり回答を得られなかったことから、2026年3月27日にこの問題を公表した。Tenable は、アドバイザリで修正方法に言及していないが、2026年3月30日に Snyk Security が、この問題が langflow-base パッケージのバージョン 0.8.3 で修正されたと報告している。また、Langflow アプリケーション自体にも、バージョン 1.9.0 でパッチが適用されているという。

VulnCheck のハニーポットが検知したのは、脆弱なインスタンスに対して、この脆弱性の悪用によりテスト・ファイルを書き込む攻撃者の動きである。

同社のセキュリティ研究者である Caitlin Condon は、「Langflow は、デフォルトで認証不要の自動ログインを有効化しているため、脆弱なエンドポイントに対する未認証でのアクセスが可能である。さらに、1 回の認証不要のリクエストで有効なセッション・トークンを取得できるため、脅威アクターは悪用を開始する前に有効なセッション・トークンを入手できる」と、 LinkedIn への投稿で説明している。

さらに Caitlin Condon は、約 7,000 件の公開されている Langflow インスタンスが、Censys のスキャンにより特定されたと付け加えている。ただし、Censys のデータには過去 12ヶ月間のスキャン結果が含まれるため、現時点での脆弱なシステム数を正確に反映しているとは限らない。

Langflow の別の脆弱性 CVE-2026-0770/CVE-2026-21445/CVE-2026-33017 などを標的とする攻撃が、2026年の初めに発生しているが、今回の脆弱性 CVE-2026-5027 の悪用は、それに続くものである。

2025年には米国 Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) が、脆弱性 CVE-2025-3248 の活発な悪用について警告していた。

Caitlin Condon によると、現在も VulnCheck は、一連の脆弱性に関連する活動を継続的に監視しており、その中にはイランの脅威グループ MuddyWater の動向も含まれているという。Langflow ユーザーに推奨されるのは、公開された最新バージョン 1.10.0 への速やかなアップグレードである。