WatchGuard Firebox OS の脆弱性 CVE-2026-13053/13050/13054 が FIX:任意のコード実行の恐れ

Multiple WatchGuard Firebox OS Vulnerabilities Enable Arbitrary Code Execution Attacks

2026/07/03 CyberSecurityNews — Fireware OS を実行する WatchGuard Firebox デバイスに、複数の高深刻度の脆弱性が発見された。これらの脆弱性を悪用する認証済みの攻撃者は任意のコードを実行し、影響を受けるアプライアンスを完全に制御する可能性を得る。WatchGuard が公表したのは、Firebox ファイアウォール・アプライアンスに影響する Fireware OS の 3 件の高影響度の脆弱性である。これらの深刻度は CVSS v4.0 で 8.6 と評価されており、すでに最近のファームウェア・リリースで修正されている。

一連の脆弱性 CVE-2026-13053/CVE-2026-13050/CVE-2026-13054 が、ログイン済みの管理者により CLI と Web UI を通じて悪用されると、任意のコード実行と任意のファイル書き込みが可能になる。

WatchGuard Firebox OS の脆弱性

1 つ目の脆弱性 CVE-2026-13053 (WGSA-2026-00030) は、Fireware OS の CLI コマンド・ハンドラにおける境界外書き込みの欠陥であり、特別に細工した CLI コマンドを介した任意のコード実行を、権限を持つ認証済みユーザーに許すものである。

2 つ目の脆弱性 CVE-2026-13050 (WGSA-2026-00029) は、networkd プロセスにおける境界外書き込みであり、Management Web UI に対する細工されたリクエストを介した悪用を許すものである。これにより、権限を持つ管理者に任意のコード実行が与えられる。

3 つ目の脆弱性 CVE-2026-13054 (WGSA-2026-00028) は、Management Web UI におけるパス・トラバーサル欠陥であり、Firebox ファイル・システム上の任意の場所へのファイルの書き込みを、ログイン済みの攻撃者に対して許すものである。それにより、起動スクリプト/バイナリ/コンフィグ・ファイルの置換/改変が生じ、コード実行へと連鎖させることが可能になる。

これら 3 件の問題は、WatchGuard により “High” 影響と分類されており、同じ CVSS v4.0 ベクターを共有している。具体的には、攻撃の複雑性は低い一方で、高権限の認証情報を必要とすると記されている。


WatchGuard によると、これら 3 件の脆弱性は、ハードウェア/仮想/クラウドでの Firebox デプロイメントにまたがる、広範な Fireware OS バージョン群に影響する。具体的には、Fireware OS 11.0 〜 11.12.4_Update1/12.0 〜 12.12/12.5 〜 12.5.18/2025.1 〜 2026.2 が影響を受ける。

旧式の 11.x リリースに関しては、すでに end-of-life とされている。したがって、これらのビルドを引き続き使用しているユーザーには修正が提供されないため、サポート対象ブランチへのアップグレードが必要になる。

小型フォームの T15 および T35 モデルについては、アドバイザリにおいて 12.5.x 系が “Unresolved” であると記載されている。それが示すのは、非推奨プラットフォームからの移行の必要性である。

これらは認証後の欠陥であるため、管理者認証情報の侵害/管理ワークステーションからのピボット/インサイダー・アクセスが、攻撃の前提として必要になる。

ただし、いったん認証されると、攻撃者は CLI の境界外書き込みを用いることで、高権限プロセスとしての任意のコード実行/バックドアの設置/ファイアウォール・ルールの改変/コンフィグや VPN シークレットの窃取が可能になる。したがって、この networkd の脆弱性を悪用する攻撃者は、Web UI リクエストを武器化し、管理プレーン経由で同等レベルのコード実行を達成できる。

パス・トラバーサルによる任意ファイル書き込みは、重要なシステム・ファイル/cron job/ブート・スクリプトの上書きを可能にする。その結果として、攻撃の選択肢が広がり、永続化は容易になり、検知も困難になる。

すでに WatchGuard は、Fireware OS 2026.2.1 および 12.12.1 を公開し、一連の脆弱性に対処している。ユーザーにとっては、以下の移行計画が必要になる。

  • 2025.1:2026.2.1 へアップグレード
  • 12.x: 12.12.1 へアップグレード
  • 11.x:end-of-life

WatchGuard は、3 件の問題に対する回避策を示していないため、パッチ適用のみが有効な修正策である。

アップグレードが完了するまでの代替的な統制策として、ユーザー組織にとって必要なことは、Firebox 管理インターフェイスへのアクセスの厳格な制限/管理者アカウントへの MFA の強制/異常な CLI または Web UI 操作についての監視である。